第六百七十一話『奇跡とくれば愛にゃん⑥』
第六百七十一話『奇跡とくれば愛にゃん⑥』
《潔さがにゃんともうれしいのにゃん》
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「んなの、
考えるまでもなく、
決まってるじゃん」
《『じゃん』にゃもんで、けっこう投げやりのご様子にゃん》
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「誰がなんといおうと、
……そう。
たとえ」
『迷探偵』
「なるもんが」
『天空の村』
「の、どこをどぉ、
捜し回ろうとも、
あてはまるのは、
ただひとり。
……そう。
——って、
賢明にも、
ここぞとばかりに、
『自分』
を指差しながら——
アタシアタシ」
『アタシのせい』
「なのわぁん。
ほかならぬアタシ自身が、
いってんだもん。
間違えようもないのわぁん」
《んの潔さに敬意を評して、おでこに肉球を、ぷにっ、にゃん》
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「あら。
だったらミアンちゃん。
ワタシも」
『ぷにっ』
「を、お願いしようかしら」
「イオラにゃん……。
にゃあんで」
『出番』
「もにゃいのに、
のこのこ、
と現われてんのにゃん?」
くるりっ。
「ミーにゃん。
気にしにゃいで、
お先を続けてにゃん」
「うん。
いわずもがな、の、
当然の然に」
『なかったもん』
「として、
どんどん」
『おしゃべり』
「を進めちゃうのわぁん」
「んにゃ。
その意気にゃん」
くるりっ。
「というわけでにゃ。
イオラにゃん」
『またにゃあ』
「……とかにゃんとか」
『悲しげに去っていくお方』
「を見送った、までは」
『良かった』
「のにゃけれどもぉ。
にゃあんせ」
『予想外の突発事故』
「にゃったもんで。
予想外というからには、
当然にゃがらぁ」
『しまったのにゃん!』
《『イオラにゃんのせい』で、つづくのにゃん》




