第六百六十六話『奇跡とくれば愛にゃん①』
第六百六十六話『奇跡とくれば愛にゃん①』
《ついに、怖れていたあのお方の登場にゃん》
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『愛しのよもぎダンゴ』
「のおしゃべりはにゃ」
『第六百六十五話目』
「で終わったはず、
にゃのにゃけれどもぉ」
『へっ?』
「終わってないのわん?」
「終わってるのにゃん。
終わってるのにゃけれども」
『どこで、
そば耳を立てたのにゃん?』
「にゃのか、
さぁっぱりのぱり、
にゃのにゃけれども」
『あのお方』
「がにゃ。
食らいついてきたのにゃん」
「あのお方?
一体誰なのわん、
って、
なにがどうして煙が」
もくもくもくぅっ……ぱっ!
「現われたと思ったら、
一瞬のうちに消えちゃって。
残るは……」
『うわん!』
《ついに、ご登場にゃん》
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「もちろん」
『私』
「に決まっています」
『ミリアん!』
「ちっちっちっ。
——と、ここでしょうね。
『ネコ差し指をフる』
絶好のタイミングは——
ミーナさん」
『これからは』
「……いえ、
本来であれば」
『これまでも』
「でなければ、
ならなかったのですが……。
私に、
お声をかけてくださる時は、
真の呼び名」
『愛』
「にて、お願いします」
「……あのね。
ミリアん」
「おや?
どうかしましたか?」
『はいはいはい、の、
イヤなのわぁん!』
《正直もんゆえに即答にゃん。にゃら当然、つづくのにゃん》




