第六百六十四話『愛しのよもぎダンゴにゃん①』
第六百六十四話『愛しのよもぎダンゴにゃん①』
《あらためて第六百六十二話目のつづきにゃん》
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「まるで、
水を差すかのごとくにゃ。
一体全体、
にゃあにが悲しくって、
一本の串に刺さってる、
まんまるおモチ三個を」
『一個ずつほおばる』
「のに合わせて、
んにゃモノ悲しい物語を、
展開するのにゃん?
んれにゃと、
楽しみたくても、
楽しめにゃいのにゃん。
一体ウチに、
にゃあんのウラみがあって、
……はっ!
ひょっとして」
『ミーにゃんも、
食べたかったのにゃん?』
「うわん!」
《どうやら『図星の星』みたいにゃん》
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「ち、ち、違うのわん。
んなんじゃなくって。
アタシはただ、
珍しくも」
『物語な創作意欲』
「に火がついた、
ただそれだけ」
「それにゃらそうと、
一言いってくれさえすれば」
「うん?」
《と、ここで当然、いつものパターンにゃん》
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「んにゃミーにゃんにも」
『はいっ!
これにゃんよっ!』
ひょい。
「——と手渡されたのを、
じぃっくりのくり、
と眺めてみれば——
よもぎダンゴ……」
《と目をぱちくりしてる姿が妙にカワユいのにゃん》
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「そっか。
実はもう一本あったのわん」
「と思いきや、にゃん」
「へっ?
まだなにかあるのわん?」
「にゃくて七草にゃんよ。
どれ」
『百聞は一見にしかず』
「にゃもんで、
とくと、ご覧あれ、にゃん」
《『にゃんにゃの?』と思う間もにゃく、つづくのにゃん》




