第六百五十九話『にゃにがにゃんでもにゃん』
第六百五十九話『にゃにがにゃんでもにゃん』
《ミーにゃんの『なにがなんでも』は三回にゃん》
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『イオラの森のお姫さま』
「な」
『アタシはミーナ』
「なのに」
『指をくわえて、
じっとガマンの子』
「なぁんて、
まっぴらごめん、
なのわぁん。
……とかなんとか、
ひとりほざいてたって、
なにがどうなる、
ってわけでもなし。
んじゃあ、
どうするのわん?
んなの知れたこと」
『真の実力』
「とやらを見せつけて、
アタシてぇもんの、
怖ろしさを、
とことん、
思い知らせてやるのわぁん」
《くれぐれも、『暴走』にゃんてしにゃいでにゃん》
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「よぉし。
こうなりゃあ」
『なにがなんでも追いかけて』
「に、
とどまらず」
『なにがなんでも追いついて』
「に、
ほっ、と一息、
する間もなく」
『なにがなんでも追いぬいて』
「アタシのほうが先に」
『あこがれの、
おやつ指定席』
「へと座るのわぁん」
《にゃあんとにゃくブッソウにゃ『なにがなんでも』にゃん》
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「そしてそして、
場合によっちゃあ」
『きゃはっ』
《にゃあんで笑ったのにゃん?》
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「そりゃあ」
『笑う門には福来たる』
「だもん」
「んにゃらウチも」
『にゃはっ』
《と笑いにゃがら、つづくのにゃん》




