第六百五十四話『いろいろ話パート053にゃん』
第六百五十四話『いろいろ話パート053にゃん』
《くんくん、で判るのにゃん? 花の妖精にゃのに》
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ぱたぱたぱたぱたぱたっ!
ごろっ!
すたっ。
「と地上ネコ、
我が親友のミアンをめざし」
『無意味に猛烈なる』
「羽ばたきで」
『上空から舞い降りた』
「のは、いいものの……」
『くんくん。くんくん』
「ふぅぅむ。
このなぁんとも、
不自然な気配。
……そっかぁ。
きっと今の今まで、
誰も遭遇したことのない」
『超難解犯罪』
「がネコ知れず、
行われてるのを」
『暗に示唆』
「する二オいなのに違いない、
って、アタシ」
『迷探偵ミーナ』
「がモノの見事に」
『看破したのわぁん!』
「なもんで……、
いぃい?
ミアンも、
十二分に注意するのわん」
「んれよりもミーにゃん。
ご自分が着地の際」
『無意味に猛烈なる』
「が災いして倒れた」
『液もれしてる香水』
「の上に、
いつまで、
けげんにゃ顔して、
立ってるおつもりにゃん?」
『うわん!』
《『灯台下暗し』にゃんよ》
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『私を信じてください』
「……そう。
ミリア。あなたを」
『信じてもいいのね?』
「あ、はいっ」
「だったら……」
『疑ってもいいのね?』
「……ええとぉ。
ミストさん。
それって、どういう」
《常にバランスを取ろうとするお方にゃんよ》




