第六百四十六話『転機の時にゃん⑥』
第六百四十六話『転機の時にゃん⑥』
《ぷっつん、にゃあんてするのにゃん?》
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「するもなにも、
アタシなんて」
『機会』
「さえあれば、
いつだって」
「そうそう。
ワタシも」
『年がら年中』
「じゃないかしら」
「……にゃあんとまぁ」
『ミーにゃんのみにゃらず、
イオラにゃんまで』
「にゃんて。
おっかにゃい話にゃん。
まったくもって、
知れば知るほど、
危にゃい世の中にゃん」
《にゃもんでおしゃべりもやめ、お話の続きを始めるのにゃん》
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「ねぇ。
考えてもみてよ」
『どうしてワタシは、
ダメで、
ミーナちゃんは、
いいのかしら?』
「んりゃあ……、
アタシは、まだ幼児だしぃ。
霊力だって、
イオラとは較べもんに」
「なるわよ、ミーナちゃん」
「えっ」
「いつだったかしら。
ほら。
毒ガスの雲海の中で」
『邪心』
「を一掃するため、
ミーナちゃん自ら」
『妖力爆風波』
「となって」
『霊刃の球体』
「と化したミアンちゃんに、
ぶつけて合体」
『破邪の女神』
「を完成させたことが、
あったでしょ?」
「うん。
でもあれだって」
『イオラの承諾を得られた』
「からこその、
賜物なのわん」
「表向きはね。
でもホントは」
『そう』
「ともいえるし、
また」
『そうじゃない』
「ともいえるの」
『へっ?』
「んれって、どういう」
「もしも、もしも、よ。
あの時、
なんらかの理由で、
ワタシの意識が、
ぷっつん、
していたとしたら……」
《どうにゃってたの? と知りたいもんで、つづくのにゃん》




