第六百四十五話『転機の時にゃん⑤』
第六百四十五話『転機の時にゃん⑤』
《いくらイオラにゃんにゃってにゃあ》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
「アタシが愛してやまない」
『天空の村』
「なのに、
マジのマジ、
で危なくなるもん」
「あら」
『なんとかなるわよ』
「これまでだって、
そうだったじゃない」
「これまでは、これまで」
『こっから先、
どうなるのわん?』
「についちゃあ誰にも、
そう」
『天空の村の守護神』
「にだって、
判りゃあしないのわん」
「……そりゃ……まぁ」
もじもじ。もじもじ。
《まぁ当然の反応にゃろうにゃあ》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
『こらあぁっ!』
「幼児じゃあるまいしぃ」
『両手のネコ差し指』
「の先どうしをくっつけて、
さも不満げな顔で、
もじもじ、うじうじ、
してんじゃないのわん!
——よぉし。
念のため、
もう一押しなのわん——」
『いぃい? イオラ』
「なにが起こるか、
判らないからこそ」
『ダメったらダメ。
ぜぇったいのたい、
にダメなのわぁん!』
「あら。
ずいぶんと」
『語気を荒くしてくれる』
「けれど、
それってちょっと」
『変じゃなくって?』
「変?
なにがどぉ、
変だというのわん?」
《モチ、ミーにゃんかウチかイオラにゃんにゃ》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
『正解!』
「ミアンちゃん」
『お見事ぉっ!』
「となったからには、
やるわよぉ。
せぇぇのぉっ!」
『ばんにゃあい!
ばんにゃあい!』
「……って」
『こらああぁぁっ!』
「ミアンもミアンなら、
イオラもイオラなのわん。
アタシそっちのけで、
ふたり」
『浮かれてんじゃない』
「のわぁん!
——とまぁ、
『怒り文句が終わった』
と油断させておいて、
すかさず——」
『特にイオラぁっ!』
びしっ!
「——って、
指差すしかないのわん——
ほらほら。
遊んでいないで、
さっさ、
と」
『アタシとのおしゃべり』
「に戻るのわぁん」
《にゃあんて脱線したお話を戻すためにも、つづくのにゃん》




