第六百四十四話『転機の時にゃん④』
第六百四十四話『転機の時にゃん④』
《似たもん同士、にゃもんで、危にゃいかもにゃん》
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「ミーナちゃん」
『天空の村』
「に棲むあまねく命に」
『メイワク』
「の四文字を、
かけないようにするのも」
『イオラの森のお姫さま』
「としての」
『大切なお務め』
「の一つ、じゃないかしら」
「判ってる。
判ってるのわん。
アタシだってね。
やりたくて、
やってんじゃないのわん。
……ただ、
あれって、
とぉってものても、
に」
「判る。
判るわぁ、ミーナちゃん。
自分もろとも吹っ飛ぶ、
あの、
なんともいえない爽快感。
まさに」
『朝ならではの醍醐味』
「よね」
「さっすがはイオラ。
アタシの」
『創造主』
「だけのことはあるのわん」
「でしょ?
ふふっ。
……あっ、そうだわ」
「うん?」
「ねぇ、ミーナちゃん」
『ふたり一緒に、
やってみない?』
「なにを、なのわん?」
「だから、
ほぼ毎朝恒例の」
『どっがああぁぁん!』
「を、よ」
「えっ。
あれをイオラと一緒にぃ?」
「ふふっ。
楽しいわよぉ。きっと」
「あのぉ、そのぉ、
なんていうかぁ……。
——やばっ。
イオラったら、
マジのマジに、
楽しそうな、
『お顔』
なのわん。
もし、アタシがここで、
『うん』
とか、
うなずいちゃったら、
ホントのホントに、
やりかねないのわん。
んもう。
イオラったら、
どんだけ、
被害が拡がる、
と思ってんのわん。
天空の村を、
平和を、
こよなく愛する、
『お姫さま』
としては、
『んなことさせてたまるか』
なのわん。
なもんで、
ここはなにがなんでも、
食いとめなくっちゃ——」
『ダメ。んなの』
《にゃもんで、つづくのにゃん》




