第六百四十三話『転機の時にゃん③』
第六百四十三話『転機の時にゃん③』
《気持ちいいお天気にゃん。……あきたもんでやめようにゃん》
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「こらこら」
『ほっとけ』
「じゃなくって」
『仏の顔も三度まで』
「の言葉にめんじて、
アタシも」
『降参なのわん!』
「なもんで、とっとと」
「んにゃ」
《意味が判ってにゃいもんで、お話の続きを始めるのにゃん》
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「ねぇ」
『マミ(=マザーミロネ)』
「ちゃん」
『なかったこと』
「にするのはみんな、
ミーナちゃんのしでかした」
『激じん災害』
「なのよね?
だったら、
当然、その」
『おわびと後始末』
「についても、
できようができまいが、
まずは」
『当のミーナちゃん』
「に掛け合うのが筋、
ってモノじゃないかしら?」
《にゃあんとにゃあく『ネコごと』っぽい、おしゃべりにゃん》
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「とかなんとか、
こちらの意向を、
あらかじめ伝えておいて、
いざ、
ことが起こったら、
保守空間から、
ミーナちゃんへ、
びしっ、
と」
『お叱言なりお説教なり』
「をしてもらう……。
うんうん。そうね。
いい方法かもしれないわ。
いい方法かもしれない、
のだけれどぉ。
フィーネちゃん以上に、
ワタシを慕ってくれている、
心やさしい」
『マミちゃん』
「に果たして、
ああいった」
『教育ママっぽい指導』
「なんて、
やれるものなのかしら?
仮にやれたとしても、
あぁんなにも、
カワイい後輩に、
そんな」
『つらい役を担わせる』
「のは、
ワタシとしても、
……困ったわぁ。
一体、
どうしたらいいのかしら?」
《あんたが直接、お叱言にゃりお説教にゃり、はどうにゃん?》
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「そうね。
それしかないわね。
……となれば、
返事は一つ」
『はい』
「んにゃ。
素直にゃ良い子にゃん」
《誰と誰にゃんかはナイショの話にゃもんで、つづくのにゃん》




