第六百三十九話『いろいろ話パート048にゃん』
第六百三十九話『いろいろ話パート048にゃん』
《ネコって気まぐれにゃんよ》
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「ねぇ、ミアン君。
闘う前から」
『あきらめて』
「どうするんだい?」
「ミクリにゃんったら、
とぉってものても、
に惜っしいのにゃん」
「惜っしい、って?」
「にゃんとにゃれば、
今のウチはにゃ」
『あきらめて』
「というよりも、
んの五文字から、
二文字引いた」
『あきて』
「のほうが、
心持ちとしては、
ぴぃったりのたり、
とくるのにゃん」
「ってことは」
「んにゃ」
『早々に退散して、
どっかへ遊びに行くのにゃん』
「とかにゃんとか」
『考え始めてる』
「ってわけにゃん」
「あっ、それいいね。
ボクもつき合うよ」
「にゃら、ご一緒に」
のっしのっし。
のっしのっし。
「うん。
——ボクも、
ミアン君に歩調を合わせて、
ゆっくり、と——」
ぺたっぺたっ。
ぺたっぺたっ。
『おい』
「お前たち。
おれとの闘いは。
……ちっ。
——と思わず、
舌打ちしたくなるぜ——
あぁあ。
行っちまいやがった。
もう、こちとらなんて」
『眼中にない』
「ってか?
これだからネコは」
《あきっぽいのも忘れっぽいのもネコのいいとこにゃんよ》
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「あのさぁ、ミアン君」
「にゃんにゃの?」
「ボクが真剣になって、
話をしてる最中に」
『チャチャ』
「いれるの、
やめてくれないかなぁ」
「んにゃら」
『チュチュ』
「にゃあんていうのは、
どうにゃん?」
「…………」
《ぶふっ。ミクリにゃんったら、真っ赤の赤じゃにゃいの》




