第六百三十七話『迷探偵ミーにゃんファイル1③にゃん』
第六百三十七話『迷探偵ミーにゃんファイル1③にゃん』
《決め手は『歯』にゃん》
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「ううん。
違うのわん違うのわん。
んれをいうのなら」
『決め手は白い「歯」にゃん』
「と、こうこなくちゃ」
『歯みがき』
「も、
へったくれもないのわん」
「あのにゃあ。
ウチ、別に」
『歯の健康習慣』
「にゃるもんを、
を熱ぅく語るとか、
そういう気持ちにゃんて、
さらさら、
にゃいネコにゃんよ」
「んならなぁんで」
『決め手は「歯」にゃん』
「って突然、
いい出したのわん?」
「知りたいのにゃん?」
「うん。
知りたいのわん」
《との熱ぅいご要望で、お話の続きを始めるのにゃん》
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「アタシごジマンの」
『黄色い脳細胞』
「が弾き出した」
『えっえっえっ。
うっそぉ。
やっだぁ。
とぉってものても、
に信じられなぁい』
「なぁんて、
ちまたのネコたちから、
ざわめきが、
起こるくらいの、
意外な答え、
によるとね」
『あのふたりって、
ホントのホントは、
親子じゃないのわぁん!』
「にゃあんとまぁ」
《あんまりの答えに、ウチも開いた口がふさがらにゃいんよ》
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「はてもさても」
『親子』
「じゃにゃいのにゃら、
にゃんにゃって、
いうのにゃん?」
「ここからは、
アタシの推理なのわん。
おそらくは……」
『カツ丼』
「なのに」
『親子丼』
「のフリ、
をしてみせたのわぁん」
「ほほぉ。
にゃあんでまた、
んにゃことを」
「判らない。
判らないのわん。
んでもこれだけはいえる」
「にゃん?」
「そうやって、
ネコ目を、
ごまかすくらいだもん。
なにやら」
『大きなたくらみ』
「が始まろうとしてるのわん。
なもんで、
さしものアタシも」
『大こわっ!』
「んれぞまさしく、
迷探偵ですら、
予測のつかない」
『大事件』
「の前ぶれ、なのわぁん」
「ホントのホントに、
思いもよらにゅ展開にゃ。
ウチにゃんて、
てぇっきりのきり」
に」
『親知らずの歯』
「をいってんもんとばかり」
『へっ?』
《とまぁ助手たるウチの助言で、一件落着にゃん》




