第六百三十五話『迷探偵ミーにゃんファイル1①にゃん』
第六百三十五話『迷探偵ミーにゃんファイル1①にゃん』
《『お菓子』と『おかしい』は似て非にゃるもんにゃん》
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『ねぇねぇ、ママぁ。
あたい』
『親知らず』
「なんだってぇ」
「あら、そうなの。
どれどれぇっ」
《おや? ミーにゃんの様子が変にゃよ》
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「ミアン」
『おかしいのわん!』
「ウチが?」
「へっ?
……ええとぉ……うん」
《あらためてアホと認められてしまったにゃんよ》
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『じゃなくって!』
「にゃんと!
んにゃらウチは」
『おかしくにゃいのにゃん?』
『アホじゃにゃいのにゃん?』
「——ああんもう。
じれったいったら、
ありゃしないのわん——
んれらもまとめて、
号砲一発」
どっがああぁぁん!
「の勢いよろしく」
『じゃなくって!』
《ミーにゃん。あんた、にゃにをいいたいのにゃん?》
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『おかしい』
「のはね。
あの子よ、あの子」
『見るからに、
母親っぽいもん』
「に向かって」
『ママぁ』
「とかなんとか、
いかにも、
あまえた声を、
かけておきながらぁ……。
な、な、なんと!
んな自分を」
『親知らず』
「呼ばわりしてるのわん。
あれって、
なにをどう考えたって、
おかしいのわん。
……と、そういやあ、
母親っぽいもんも、
おかしいのわん」
「にゃん?」
《とネコが想い出す間もにゃく、つづくのにゃん》




