第六百二十八話『「道徳(どうとく)」で結ばれてんのにゃん』
第六百二十八話『「道徳」で結ばれてんのにゃん』
《どっちにも縁遠い『科目』にゃ気がするのにゃけれども》
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「身体のほうも」
『繊細』
「なもんだから」
『そっちがその気なら、
こっちだって』
「っていう」
『対抗心メラメラ』
「となった、
のかもしれないしぃ」
『そっちがその気なら、
こっちも合わせないとね』
「っていう」
『やんわりと呼応』
「となった、
のかもしれないのわん。
まぁいずれにせよ、
形的には、
心に負けじ、とばかり、
熱く」
『紅葉』
「……なぁんて」
『季語』
「じゃなくって、
——とかいっても、
ネコには、とんと、かも——
まぁなんだ。
要するに」
『季節を表わす言葉』
「とは無関係の」
『高揚』
「しちゃった感じになってさ」
《にゃにもかもが色づく季節にゃん》
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「気がついてみたら」
『返事』
「なる、
行動パターンでもって」
『あふれんばかりの思い』
「にふさわしく」
『お口から、
あふれ出ちゃった』
「とまぁ、
こういった次第、
なのわぁん」
『やっぱり』
「だと思いましたよ」
「うん?」
『類は友を呼ぶ』
「って、
よくいいますよね?
私たちふたりは、
それをはるかに超えた、
……なんといいますか、
……そうそう」
『道徳』
「という名の」
『赤い糸』
「で結ばれていたんですよ。
はい」
「……あのね、ミリアん」
『んなアホなぁっ!』
《『道徳』が縁で結婚でもする気にゃん?》
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『突然』
「にゃのにゃけれども。
ここ」
『第六百二十八話』
「の終わりに、
ウチが一言」
『ごっほん』
「みんにゃあっ!」
『道徳』
「をにゃ」
『冒涜』
「しては、
いけにゃいのにゃよぉっ!」
『……なにそれ?』
「にゃあんて、
ミーにゃんに、
冷めた目で、
いわれてもにゃあ」
『たにゃ、
いってみたかったにゃけ、
にゃんよ』
《にゃあんせネコにゃもんで、つづくのにゃん》




