第六百二十五話『得意にゃ科目がおんにゃじにゃん』
第六百二十五話『得意にゃ科目がおんにゃじにゃん』
《ネコからしても『奇跡』と呼ぶしかにゃいのにゃん》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
「いぃい?
よっく聴くがいいのわん。
アタシの得意な科目。
んれは」
「それは?」
じゃじゃじゃじゃあぁん!
「と、
どこからともなく、
聞こえてきた」
『この場を、
盛りあげんばかりの演奏』
「よろしく、
なにを隠そう」
『道徳』
「なのわん!」
『おおっ!』
「まさに」
『すばらしいっ!』
「の一言。
ひさびさの感激です。
よもやまさかに、
そのようなお答えを、
いただけるなんて。
実は私も、
選ぶとなれば、迷わず」
「迷わず?」
じゃじゃじゃじゃあぁん!
「と、こちらも、
どこからともなく、
聞こえてきた」
『この場を、
盛りあげんばかりの演奏』
「よろしく、
なにを隠そう」
『道徳』
「なのです!
はい」
『うわん!』
「アタシと心を、
同じくするもんが、
こぉんなにも、
まぢかにいたなんて」
「私も意外でした。
いえ、
ただ」
『あんまりにも
自分が未熟なゆえに、
気がつかなかった』
「だけ、
なのかもしれません。
ミーナさん。
あなたこそ」
『近年まれにみる逸材』
「である、
とお見受けしました。
ですので」
『いかがです?』
《おマンマのおかわり、がもらえるのにゃら、つづくのにゃん》




