第六百二十四話『得意にゃ科目にゃん』
第六百二十四話『得意にゃ科目にゃん』
《ウチは給食にゃん》
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「もしもし、ミアン。
んれって」
『科目』
「には入らないのわん」
『しっ』
「黙ってれば、
判らにゃいんよ」
「かなぁ」
《信じてるのにゃん。ネコにゃもんで》
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「では、
おうかがいいたします。
ミーナさん。
ずばりっ」
『あなたの得意な科目は?』
「えっ。はっ。へっ。ほっ。
——困ったのわん。
あんまりにも、
『突然で突飛な質問』
なもんで、
返事が、
言葉にならないのわん。
なもんで、
『もっと落ち着け。
落ち着くのわん』
なぁんて、
誰に頼まれた、
ってわけでもないのに、
アタシがアタシを、
たしなめるのわぁん——
ええとぉ、ええとぉ」
「おや?」
『迷いに迷っておられる』
「よう、ですけど。
……さては」
『いっぱいありすぎて困る』
「とか?」
『んなアホなぁっ!』
「断じてありえないのわん。
なもんで、
ちょいと待つのわん。
今にきっと、
アタシごジマンの」
『黄色い脳細胞』
「が、
さっそう、
と答えを……はっ!
今の今、
やぁっとこさ、
ひらめいたのわん」
『な、なんと!』
「さっすがはミーナさん」
『やぁっとこさ』
「どころの騒ぎ、
じゃありません」
『あぁっという間に』
「でしたよ」
『えっへん!』
《とイバるのが大好きにゃミーにゃんのため、つづくのにゃん》




