第六百二十二話『ご自分を知らにゃいのにゃん』
第六百二十二話『ご自分を知らにゃいのにゃん』
《とどのつまりが『ボケとツッコミ』で落ち着いたのにゃん》
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「誰もがね。
ご自分ってもんを」
『知ってる』
「ようでいて、
実は実は、
よもやまさかの」
『知らないのわん』
「なぁんて、
アタシとしちゃあ、
声を大にして、
いいたいのわん」
『にゃあるほろぉ』
「とネコにゃがらに、
納得すること、
しきり、にゃん。
にゃんとにゃれば、
ウチにも」
『身に覚え』
「があるもんでにゃ」
きらりん。
『ほぉ』
《ふにゃっ。ミーにゃんのお目目が怪しく光ったのにゃん》
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「——きゃはっ。
んれがホントの、
『ヒョウタンからコマ』
なのわん——
んならば、ミアン。
早速の速、
にアタシの知らない」
『身に覚え』
「とやらを」
『赤っ恥も、
なんのその』
「な、覚悟の上で、
大いに、
白状するがいいのわん」
《とのオススメもあるもんで、白状するとしようにゃん》
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「実はにゃあ」
「うんうん。実は?」
「ウチとしては」
『通いにゃれている道』
「のはず、にゃったんよ。
んにゃのにぃ」
『どうした風の吹き回し?』
「にゃあんて、
いい方が正しいかどうかは、
ともかく、
間違えてしまってにゃ。
あれこれさまよっていたら、
にゃんと。
今の今まで、
遊んでいた場所に」
『逆戻り』
「してしまったにゃんよ」
がくっ。
「——とまぁ、
『ヒザの力』
じゃなくって、
『翅の力』
がヌけかけたのわん。
んでも、そこはそれ、
『お姫さまのプライド』
なるもんにかけて、
そりゃあもうケンメイに、
こらえたのわん——
あのね、ミアン。
んれって、
ただ単純に、
ネコのお得意とする」
『忘れんぼ』
「の才能を、
ミアンが最大限に生かして」
『ボケをかましてる』
「っていうだけのお話、
なのわん」
『にゃあるほろぉ』
《にゃもんでミーにゃんが『ツッコミをかましてる』のにゃん》




