第六百二十一話『にゃあんもにゃいのにゃん』
第六百二十一話『にゃあんもにゃいのにゃん』
《にゃからって『アウト』にしにゃくてもにゃあ》
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「——ふぅぅむ。
かの偉大にゃる、
『即席ラーメン』
の名前にも使われてる、
『即席』
で造った、
『森の会場』
とはいえにゃあ。
よもや、
『最初の最初に』
の一番でもって、
『ネコひとり演説』
をやらされるハメに、
にゃるにゃんて。
にゃあんか、
とぉってものても、
に、
ぶるぶるっ、
と、すこぶる、
『身ぶるい』
がする思いにゃん——
ごっほん。
ウチとしてはにゃ」
『特に、
にゃあんもいうことは、
にゃいのにゃん』
「まっ。
強いていえばにゃ、って」
ふわりっ。ふわふわ。
「これこれ、ミーにゃん。
にゃあんでウチが、
おしゃべりしてる、
真っ最中に」
『念動霊波』
「にゃあんて、
ヤボにゃもんを使ってまで」
『ほんに、
ひさびさの晴れ舞台にゃ』
「にふさわしい、
晴れ晴れとした気分で、
落ち着いていた」
『大岩の壇上』
「からウチを、
退場させるのにゃん?」
「アタシとしたって、
かえすがえすも」
『残念』
「でならないのわん。
それもこれもすべては、
ミアンの一言」
『特に、
にゃあんもいうことは、
にゃいのにゃん』
「のせい、なのわん」
『んもう。
なぁんでまた、
あぁんなにも、
それこそ、
真っ正直も真っ正直、
これ以上はない、
っていうくらい、
真っ正直に、
口をすべらすのわぁん』
「なぁんて、
はたから見ても、
あぁんまりにも、
あきれるザマが、
仇となって」
『こりゃダメなのわん』
「と速攻で」
『アウトぉっ!』
「となってしまったのわぁん」
《ネコに免じて『すべりこみセーフ』にしてにゃん》
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『あのにゃあ』
「ネコ相手に、
んにゃにも」
『おしゃべりチェック』
「をきびしくしにゃくたって」
「ううん」
『おしゃべりチェック』
「がきびしいから、
じゃないのわん」
「んにゃら、にゃあんで」
「それもこれもすべては」
『アタシの性格』
「がなせる技」
『なぁんもないなら、
とっとと、
引っこみやがれ、
なのわん。
そしたらすかさず、
代わりにアタシが、
歌って踊って、
ばんざい、
してやってくれちゃっても、
いいのわぁん』
「のせい、なのわん。
なもんで」
『ほめてほめて、
いただきたいのわぁん』
「あのにゃあ」
《そういやあ、せっかちさん、にゃったっけ。ミーにゃんって》




