第六百二十話『ミストにゃんの性格にゃん』
第六百二十話『ミストにゃんの性格にゃん』
《にゃもんで素直に『お笑いの神』を極めてにゃん》
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「あのね、ミスト」
『性格』
「よ」
『性格』
「あなたの」
『お笑いに秀でた性格』
「が最大の原因なの、
っていうかぁ、
それしかないのよ」
「お笑いに秀でたって……」
「ふふぅん。
どぉ? ミスト。
少しは参った?
ふふふっ。
おやおや」
『あり得ないわ』
「って即座に、
否定せんばかりの表情が、
お顔に、
ありあり、
と浮かんでおいでのよう、
だけど、
なぁんといったって」
『くされ縁』
「で長ぁい間、
おつき合いしてる、
わたしさまが、
いうんですもの」
『太鼓判』
「を押して、
間違いなくってよ」
《んにゃら、どどんがどん! にゃん》
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「…………イヤな親友」
『ふふふっ』
「ミスト、大好きよ。
そうやって」
『自分のカンちがい』
「なるもんを」
『自分の都合』
「のいいように解釈して」
『おすまし顔』
「となってるところも、
図星をいい当てられて」
『ふてくされ顔』
「となってるところなんかも」
『ふふふっ』
《にゃらウチも。にゃはははっ》
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「だったら、わたしも」
『くすくすくすっ』
《笑われてるミストにゃんが笑ってどうすんのにゃん?》
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「ドナ、
最後の最後に、
一つだけいってもいい?」
「なになに?」
「わたしは」
「うんうん。
ミストは?」
『根が正直なの』
「あなたと違って」
「まっ!」
《ミストにゃんのお笑いは『霧の都を救う』のかもしれにゃい》




