第六百十九話『持って生まれたのにゃん』
第六百十九話『持って生まれたのにゃん』
《『持ってる』ってこういうのにゃん?》
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「ああでもぉ」
「なに?」
「わたしもドナにいわれて、
初めて気がついたわ。
そうね。
確かに、
わたしは向こうで、
いっつも」
『なら、また明日ね』
「っていってた……はっ!
ひょっとして、
わたしが」
『神秘』
「じゃなくって」
『お笑い』
「あつかいされるのも、
ああいう」
『親しげな態度』
「が原因なのかしら。
だとしたら……」
「違うわ」
「あら。即断ね」
「根本的な原因は、
ズバリっ!」
『あなたの、
持って生まれた性格』
「なのよっ!」
「……正確って。
困ったわ。
わたし、
こうみえてもね」
『ミーにゃん同盟』
「っていう」
『アホのキズナ』
「で結ばれた、
友だち同士の集まりに、
入ってるの。
なのに、
もしも、もしもよ。
誰とはいわないけど、
誰かに」
『ミストんって、
アホじゃないのわん!』
「とかバレて」
《どう聴いてもミーにゃんにゃんよ》
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「桜吹雪が舞う中」
『卒業』
「なぁんて」
『さみしい季節』
「が巡り巡って、
訪れたとしたら」
おろおろ。おろおろ。
『カサでもさして、
涙を隠す』
「しかないのかしら」
《ミストにゃんのボケが炸裂、にゃもんで、つづくのにゃん》




