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かごめちゃんは閉じ込めたい  作者: 皐月れん
9/13

9話 衝動

 「ど、どうしたの?かごめちゃん…」


 「し、神童さん…何か気に障る事でも言ったかな?」


 突然雰囲気が変わり、かごめから溢れ出る殺気に親友である彼女でさえも身震いする。


 「あ、いや、彩を襲った奴らがどうしても許せなくて…」


 「かごめちゃん…」


 危なかった。ポーカーフェイスは得意なのに、彩の事になるとつい感情が溢れ出てしまう。


 「かごめちゃん、ちょっと私御手洗に行ってくるね」


 「大丈夫?一緒に行こうか?」


 「緊張が解れてお腹痛くなっちゃったから…大丈夫だよ」


 彼と2人きりになってしまった。

 殺るなら絶好のチャンスかもしれないが、彩にバレると確実に嫌われるし、話を聞く限り彼のクラスは私と同じユニークで能力もかなり高そうだ。


 ここは慎重に行かないと。


 とりあえず色々あって忘れていたステータスを確認する。


 ステータスオープン

 神童 かごめ

 吸血鬼 Lv5

 能力 《眷属化》 《吸血》


 《吸血》…対象の血を吸うとレベルを20とHPを1残すまで吸い取ることが出来る。(クールタイムは7日)


 《眷属化》…自分よりLvの低い相手を50%の確率で眷属にする事ができる。眷属となった者は主に従順になり、自我を殆ど失う。(クールタイムは7日)


 …ここまでおあつらえ向きなスキルがあっていいのかな?


 最初は恨んでいたサポートAIにチートスキルを与えてくれたことを深く感謝して、覚悟を決める。


 「ねぇ、桐谷君。彩が帰ってくる前に2人きりで話したいことがあるんだけど、ちょっとこっちに来てくれないかな?」


 「お、おう…」


 そう言って彼を手招きし、こちらへ誘導する。


 何を期待しているのか、今から何をされるかも知らずに警戒心ゼロで私に近寄ってきた。


 耳元へ囁くような素振りを見せつつ彼の首筋に牙を立てる…《吸血》


 「うっ、ぐあああ!」


 痛みで思わず叫び声を上げる彼の口をハンカチで覆う。


 「貴方が悪いんだよ…?私の大事な大事な彩に手を出すから…」


 人間の血を吸うのは初めてだったが、存外悪くない味に思えるのは吸血鬼の本能なのだろうか。


 これが彩の血だったらもっともっと美味しいんだろうなぁ…


 そんな事を考えながらひたすら血を吸っていると、彼はぐったりとし抵抗しなくなった。


 「ふふっ、じゃあ後は私の道具になってね。《眷属化》」


 彼の目が真紅に染まっていく。


 これは成功…でいいのかな?


 「ご主人…様…なんなりとお申し付けください…」


 良いみたいだね。


 舞台は整った。


 これで完璧に彩を私のモノにできる。


 私はHPがほとんど残っていない彼に指示を出していった。



ご拝読ありがとうございます!

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