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かごめちゃんは閉じ込めたい  作者: 皐月れん
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5話 キャラクリエイト…?

評価してくださった方々ありがとうございます!とても嬉しいです!

 彩の事を考えながら惚けていたら随分と時間が経っていたようで、サポートAIさん…名前なんだっけ。まぁいいか。


 「E602です」


 「やっぱり心読んでるよね!?」


 怖すぎる。最近のAIは心を読めるようになったのだろうか。


 いや、そもそもこんなイカれた遊戯(楽しいゲーム)を作り出すような人がいるんだしなにもおかしくはないんだけど…。


 「このボードに適正となるクラスが表示されます。まずはクラスをお選びください」


 私は魔法使いになると決めていたので選ぼうとしたのだが…


 〈適正クラス〉

 ・吸血鬼ユニーク


 は???いや(ユニーク)じゃないが。


 適正クラスがひとつしかないってどういう事…?


 というか吸血鬼ってクラスじゃなくて種族だし最早魔物の領域じゃないのかな!?


 「…ねぇ、これどういう事?私は元々は魔法使いになる為にこのゲームを始めたんだけど。先ずは貴方から消してあげようか?サポートAIさん」


 サポートAIはそもそもプレイヤーから認識できるものではないはずなのに、認識していないのに目を合わせて睨んで来る少女にどこか恐怖を覚えるE602。


 「も、申し訳ありません…。ですが、ユニーク職業はその人だけがなれる強力で特別な存在。この世界には危険も多い故、必ず貴方の助けになるでしょう。」


 ふむ。一理ある。だって彩と一緒に居るためにはきっと強くなきゃいけない。いくらリアルチートとはいっても限界があるだろう。


 「分かりました…じゃあ吸血鬼でお願いします…」


 どこか安堵しているようなE602に内心不服に思いながらも受け入れることにした。


 「では、キャラクタークリエイトを行っていきましょう。と言ってもElysionでは髪色の変更以外は不可能ですが」


 「このゲーム自由度低すぎるな…」


 まぁ、髪色もこのまえ彩に『かごめちゃんの黒髪、絹みたいに艶やかでとっても綺麗だね!』って褒められたから変えるつもりなんて微塵もないんだけどさ…


 「…惚気けているところ申し訳ないのですがそろそろ転送しても宜しいでしょうか?」


 「だから人の心を勝手に読むなぁ!今すぐにでも彩に会いたいからよろしく!」


 これからの事を考えると胸の高鳴りが止まらない。


 彩と一緒にご飯を食べて、一緒に冒険して、一緒に寝て…。こんなにワクワクする事があっていいのだろうか。


 「それでは転移を開始します。言い忘れてましたが、ユニーククラス【吸血鬼】は序盤日光に弱いため宿屋内に転送させて頂きます。…死ぬ事はありませんが野外に出ることはおすすめしませんよ」


 「え?いやちょっと待っ…」


 言い終わる前に私の視界は白く染め上げられたのだった。


ご拝読頂き感謝致します。

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