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妹デート

「おーい。行くぞー」

俺が妹に声をかける。あいつ自分で行くとか言っといて遅いな……

「分かってるから!お兄ちゃん黙ってまってろ!」

黙ってまってろだとよ……とんだ酷い妹だ。さて。今日は日曜日。妹との約束の日だ。はっきり言うと何処に行くのか気になって仕方ない。だがあいつに聞くと「そんなん行ってからのお楽しみでしょ!」とか言うからなぁ……

するとドンドンと上から階段を降りる音が聞こえた。やっと来たか。

「おう。って……」

俺の妹は……

「随分と気合い入ってんな……」

「うっさい!」

かなり決まった服装だった。こいつそんなに兄弟の関係を大事に思ってたんだな……何だかジーンと来るものが……

「良いから行くよ!」

「お前が待たせたんだろ!」

込み上げてきたものが一瞬で戻った瞬間であった。





と、言う事で。

今俺たちはデパートにいる訳だが……

「お前……まだ決まんねぇの?」

「うっさいなぁ……こう言うのはじっくり悩むもんなの!」

妹の洋服選びに付き合わされていた。

こいつ……というか女子って皆買い物長ぇんだよな……何だっていいだろうに……

「うーん……ねぇ。お兄ちゃん。これとこれどっちがいいと思う?」

妹が差し出してきたのは水色と緑のカーディガン。どっちを着ても可愛いと思うけどなぁ……

「水色の方が似合うんじゃね?」

なんとなくそう言うと。

「そ……そう?んじゃこっち買おー!」

随分と上機嫌そうだった。





「……遅ぇな……」

「こんぐらい普通でしょ?」

フードコートにて。俺はラーメン。妹はホットドッグを頼んだ訳だが……遅いったらありゃしない。だから外で食おうと言ったんだ。だって見るからに人多いもんね!

「なぁ……これが普通ってマジか……?」

「マジマジ。というかこんぐらい空いてる方でしょ。あ。来たきた。」

運ばれてくるラーメンとホットドッグ。

ラーメンを自分の方に寄せてずぞーっと1口。

うーん……美味くも不味くもない。普通だな……

ずぞ〜ずぞ〜。無言で食べ進める中、

「美味しい?」

「まぁまぁだな」

「楽しい?」

「まぁ……楽しいっちゃ楽しいな」

ここでつまらないなんて言ったら死にそうだしな。妹は何故か嬉しそうにホットドッグを頬張っていた。



「さて。お兄ちゃん。映画を見ましょう」

「誰だよお前……」

急に喋り方変えやがって……というか映画って……

「何見るんだよ」

特に見たい映画もないので何となく聞いてみる。

「そりゃあ……」

そうして妹が指さした先にあった映画。それは想像を絶するものであった。それは……

『 仮面ダイパーセイパー 不死鳥の剣と聖剣』

仮面ダイパーであった。






「いやぁぁー!カッコよかったぁ!特にファルシモンの聖剣がさぁー!プレマン出たら即買お。ん?お兄ちゃん?」

す……凄い……なんと言うか……言葉に表せないカッコ良さが……っは!

「あぶねぇ!俺まで仮面ダイパーに引きずり込まれる所に……」

なんと言うか。凄かったのだ。全く本編を知らない俺でも楽しめるストーリー。子供向けだと思っていたからこそのギャップとそのカッコ良さに素人でも凄いと言うのが分かった。というか……

「お前仮面ダイパー好きだったんだな」

「まぁね!」

即答であった。この後凄い勢いでその凄さを語られるのだが……と言うか今日来た中で1番凄い印象に残る事だったな……






「ふいー……」

ベットに腰をかけて一息つく。今日は実に振り回された日だったと言っても過言ではないのでは?ラノベ主人公はもっと振り回されていたのを見るに大変だっただろう……でもその相手が好きな人だったから我慢できた見たいな?俺も恋愛的ではないが家族愛で持ちこたえた様なもの……

「お兄ちゃんー?いるー?」

ビクゥ!

急にドアをノックされた物だから少しビビってしまったでは無いか!

「どうしたよ」

ドアを開き妹と目を合わせる。


妹は少し頬を赤らめて



「今日はありがとう……楽しかった……」

ったく……可愛いとこあんじゃねぇか。

ウザイウザイと思ってきた最近だったが。何も中身は変わってなんか居なかった。何時までも可愛い妹。よしよしと頭を撫でてやる。

「っ!触んな!あ……あと仮面ダイパーは忘れろ!」

前言撤回。ウザくなってる。あと仮面ダイパーに関してはコイツ楽しそうだったし今度なんか買ってやろうかな。




妹が階段を降りてから暫くして。ケータイの通知音がなった。

「誰から……って青葉か」

何度も繰り返すこの日常。

最近は変わってきてしまったが。

やっぱりこんな日常が大好きなんだと思う。

さてとメールを読みますか……

『やぁ!どうだった?妹との楽しいデートはさ!私は蚊帳の外だったけどね!んでさ厚生。知ってるか分かんないけど明日バレンタインだね。優しい彼女の私があげるからチョコゼロじゃないね!というか付き合ってるし誰もあげないか!じゃあねー!』

……

……

明日バレンタインじゃねぇかぁぁぁ!!!


なんでこんなに嫌がってるかって?そりゃ……

青葉の作るチョコがクソマジィからだよ。




お久しぶりです!ずんだです!

えっと……何から話せばいいんだろう……

まず!

テスト結果酷かったです!理科……お前だけは許さない……

次にこっちの投稿が非常に遅れてしまいました!もうひとつの方もですが最近スランプ気味でして……あまり面白いのが書けなかったので遅れてしまいました。すいません。

あと最後にバレンタインとありますが……過ぎております。もう一度言います。過ぎております。ごめんなさい!忘れてたんです!申し訳ございません!

という事で次回はバレンタイン回です。お楽しみに!


金髪美少女ずんだ

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