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購買事件。

はぁ……

何だか彼女が出来てから騒がしい日が続いている気がする。別に面倒とかそういう訳ではないのだが、なんというか疲れる……ふわぁとあくびをして布団から出る。階段をおりて、リビングに入ると美久がいた。最近はこんなことも増えてきた。

「おう。おはよう」

「お兄ちゃん……じゃなくて……」

何が違うんだ……?

「厚生おはよう!」

ぶふっっっっ……!?

思いっきり水を吹き出した。仕方ないよね!?

「おま……何言って……」

そこで思い出す。そうだ。昨日確か……

『厚生……で……』

思い出したぞ……恐ろしすぎて記憶から消していたんだ……

「おい。妹よ。」

妹の肩をがっちり掴んで目を真っ直ぐ見てこういう

「恥ずかしいから辞めてくれないか。」

そのセリフを言った瞬間

ボッといきなり妹の顔が赤くなった。

「な……ななな……何言ってんの!?兄妹なんだからそんくらい普通でしょ!恥ずかしがるな!お兄ちゃんのバカ!」

「ば……バカとは何だ!恥ずかしいったら恥ずかしいんだよ!」

朝からうるさい会話が俺の家に響いた





「おはよー」

「うん。おはよう!」

いつも通り青葉の家に行く。

「あのさぁ」

ヤケにガチな声だった。なんか背筋が凍るというかなんというか……

「は……はい……」

「妹とどんな関係なの?」

めっちゃ真顔で聞いてきた。どんなってそりゃ……

「普通の兄妹の関係だぞ?」

「ふーん……そ」

なんだコイツ……むしろそれ以外に何があるんだ?

「多分だけど。」

「あ?」



「妹さんはそう思ってないんじゃないかな」






うーん……さっきの青葉のセリフはどういう意味だろう……

学校に着いた俺は一人で頭を抱える。まさか妹が俺を兄妹と思っていないくらい嫌ってたんじゃないかと考える訳だ。うーん……

「およ?頭抱えてどうしたよ」

「ん?来てたのか。おはよう」

桃子が話しかけて来た。こいついつの間に来てたんだ……

「というか俊平は?あいつもう来てるだろ」

「それがさ!?来てないの!珍しいよね……」

来てないだと!?まさか……何かあったのでは……

その瞬間教室のドアがガラッとあく。ハァハァとめっちゃ息苦しそうな俊平。

「おはよう。どうした。ギリギリとは。お前らしくないじゃん。」

「いやそれがな……ズィップで美味しい米の炊き方がやっていてな。それを見ていたのだ」

そんなことだろうと思ったよ……


「腹減ったしカレーパンでも買ってくる。」

「おう。」

「おー?珍しいね購買行くなんて。」

2人に1言かけてから購買に行く。いつも弁当で済ませるのだが今日はなんかもっと食べたい気分。

廊下を歩き、購買に進む。所々に女子がまとまっているのだが……邪魔ったらありゃしない。

購買に着いてお目当てのカレーパンを探す。

いつも見ていないがカレーパンとメロンパンがほぼ売り切れ状態である。どっちも美味いけどね。カレーパンを取ろうと手を伸ばす。

こつんと。

誰かの手とぶつかる。

「すいませ……って……青葉かよ。」

「私じゃなかったらそんな態度じゃないよね!?」

青葉だった。というか……

「お前カレーパンとか食うのな。」

いつもはカレーは嫌いだとか言って俺が作っても食わないくせに。

「衣があれば美味しいの。という事で頂きますねー……離して?」

「嫌だ。俺も今日はカレーパンの気分なんだよ。」

何が何でも離さんと両者ともに手の力を強める。

「こうなりゃジャンケンしか方法はないね……」

突然青葉がそういう。

「そうだな……決着をつけてやる……!」

2人ともに後ろに数歩下がり、右手に力を貯める。相手が出すてはなんだ……考えろ……考えるんだっ……!勝てばカレーパン……負ければ腹がすく……勝つしかない!

「「ジャンケン!」」

2歩進み3歩目を強く踏み込む。右手を高く振り上げ……

「「ぽん!」」

右手を握り込む。いわゆる所のグーである。青葉が出した手は……


チョキ


「むー……」

「……」

青葉がじーっと俺を見ている。まぁ……多分……

「食いたいのか?」

うんうん!と目を輝やかせながら頷く。

はぁ……と少しため息を着いて……

「ほら。半分やるから。これでいいだろ。」

嬉しそうにカレーパンを頬張る青葉。

なんというか……

こいつには勝てない。





家に帰ってきてカレーを作る。別にカレーパン食えなかったからという訳じゃないよ!

「おーい。出来たぞー。」

シーン…

返事くらいしてくれてもいいじゃないか……

暫くしてからリビングに来て、いただきますとだけ言って黙々と飯を食べていく美久。こいつ……

「どうだ?美味いか?」

「あたりまえじゃん!お兄ちゃんの料理くらい美味い料理作れる人なんていない……って……調子乗らないでね!?たまたま上手くいってるだけでしょどーせ!」

褒められてんのか貶されてんのか……

「あ。それと、」

何だ……また味が濃いとか言わないよな…?

「明日友達来るから。」

……邪魔するなと言いたいんだな…



夜にふと考える。最近の美久の行動はやっぱりおかしい。なんというか……

「お兄ちゃんっ子になったみたいな感じがする……」


何故だろう……

まぁいいやと直ぐに布団に入る。すると。

ドンドンドン!

!?!?!?

ビビった!めっちゃビビった!

「な……なんだ!?」

「お兄ちゃん!お兄ちゃん!お化け!お化けー!」

「はぁ!?」

意味わからん……





どうやら部屋にお化けが出たらしい。意味わかんないけど…という事で

「なんでお前俺と寝たがるの?俺は床。お前はベットでいいだろ。」

「だ……だってさぁ!?」

ほんとに面倒なやつだな!?俺の部屋に居させてやってるんだからワガママ言うなよ……

「だって。なんだ?」

そう聞くと

「怖いし……」

な……

頬を赤らめてそういう妹に、


何だか守らなければ行けないという兄の使命のようなものを感じた。

「わ……分かった!寝てやるから!ほら!これで良いだろ?」

一緒に布団を被ってやると

「な……うん……ありがと……」


「おら。早く寝ろ。」

「う……分かってる!おやすみ!」

ガバッと直ぐにそっぽを向いて寝る妹。

まぁいいや。そう思いながら目を閉じた。








チュンチュンと。子鳥のさえずりが聞こえる中。





俺は妹に抱かれていた。

……

「えいっ。」

「……!!!」

とりあえずベットから投げ飛ばす。

非常に邪魔だしろくに起きれない。今ので起きないところが妹の凄いところだ……








そしてその後妹に何故か怒られたのだが。その話は置いておいて……なんかそろそろ友達とやらが来るらしい。ピンポーンと、家のチャイムがなる。

「はーい。」

家はカメラとかないからな……ガチャ

「……?誰ですかー?」

目の前にたっていたのは


茶色の長い髪が特徴的な……




ロリだった。





俺はロリコンじゃないぞ!誰だよこいつ!






どうも。ずんだです。昨日サボりました。ごめんなさい……ブクマが増えておりました!ありがとうございますありがとうございます……!感想はなんか色んなところから頂いております。なんか妹推しが多いみたいですね。桃子の良さをもっと押して行かなければ……青葉推しも居ました。桃子さんは今のとこ私一人です。悲しきかな。次回。ロリが旋風を巻き起こす……はず……!


銀髪美少女ずんだ

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