学校生活
……もう朝か……
2日連続で朝は気持ちよかった事もあり何とももやっとする朝。まぁこれが普通なのだが……
階段を降りると下から妹も階段に登って来た
「あ。おはよう。」
俺が挨拶をすると
「……!!」
ビクッと体を跳ねらせた。何やってたんだこいつは……
「お……おい……どうかしたのか……?」
「どっ……どうともしてないし!」
なんだアイツ……
朝6時なのにアイツはなんで起きてんだ?いつもなら7時辺りに俺が起こしに行くのだが……
キッチンに繋がるドアを開けるとそこには
何故か料理が置いてあった。
おかしい。この家で料理するのなんて俺くらいだ。父と母が帰ってきた気配もないし、帰ってきたのなら絶対起こしに来るはずだ。だとすると……
「アイツが……作ったのか……?」
妹が作った。という事になる。
とそんな事を考えていたら妹がそそくさと学校に行こうとしていた。これは真意を聞かねばなるまい!
「おい!あのご飯お前が作ってくれたのか?」
ビクッ!
妹よ。こっちを向いてくれ。
「う……うん……」
なんでそんな恥ずかしそうなの?
「た……食べた?」
「いやまだだけど。」
すると妹はいきなりこっちを見て
「あっそ!作ってやったんだからさっさと食べてね!」
バタン……と。
な……
俺そんなに嫌われたのか……
その後妹が作ってくれた朝ごはんを食べたのだが……普通に上手い。毎日自分で作れよ……と思いながら青葉の家に向かう。
家の前に着くとそこには青葉が立っていた。あいつも早く起きれるんだなぁ……
「やぁ!おはよう!私よりも妹が大切な厚生くん!」
うぜぇ……超うぜぇ……
「いつ俺がそんなこと言ったんだよ!?」
「電話で言ってたじゃん!」
はぁ……こいつは勘違いがすぎるから嫌なんだよ……まぁ……
「妹に対しての大切とお前に対しての大切は違うって。昨日も言ったよな?1番好きなのはお前だから。」
青葉はカァァァっと頬を赤らめて、
「そ……そう……なんだ……」
お前が恥ずかしそうにするとこっちも恥ずかしくなる!
後ろの方からなにあのバカップルと聞こえてきたが、俺達のことでないことを祈ろう。
「よォ!おはよう厚生!」
眼鏡をかけたこいつは八神 俊平。生徒会長だが、面白い奴である。
「おはよう俊平。どうだ?調子は」
「おう!バリバリ元気だぞ!元気すぎて異世界転生出来る!」
意味わかんねぇこと言うなよ……そういえば今朝のニュースで昨日亡くなった男の子がいきなり息を吹き返したらしいが……
「そんな事より?どうだった。彼女アリの夏休みは」
「最高だったよ。」
我が生涯に一片の悔い無し……!
そう言えるような夏休みだった。多分……!
「はぁぁ……羨ましいなぁ……どうせあれだろ?彼女の家に行ってイチャイチャイチャイチャ。そして行き着くとこまで……」
「行ってねぇ!」
「そうかい。しかもお前彼女青葉様と来た。?羨ましい限りだ……」
あいつの本性見たことあんのか!と言いたくなるがその言葉を飲み込み……
「だ……だろぉ?」
とだけ言っておく。
「あ!厚生!おはよー」
金髪の少女が語りかけてくる。こいつは菊池 桃子。全然桃じゃないけど……
金髪はうちの学校ではセーフ。校長が話が分かるらしい。俺からしたら訳が分からん。
「おう。お前も大会どうだった?」
桃子は水泳大会に出るということを聞いていた為一応聞いてみる。実力というかそういうのは分からんが全国まで行ったらしい。凄いのレベルが分からんが昔こいつの泳ぎを見ているとこんな奴に勝てるのいるの?レベルの泳ぎだった。
「それがさぁ?4位だったのー……はぁぁ……マジ残念っていうか悔しすぎる……」
「そうかい。ドンマイ」
こいつでも負けるヤツがいるんだな……というかそいつはどんな化け物なんだ……
「慰めて!厚生!慰めてー!ギューッと私を抱きしめてー!」
「嫌だよ!うわ!こっち来んな!」
「微笑ましいなぁ……」
俊平の野郎!見捨てやがった!こんな感じで俺の学校は始まる。騒がしい学校生活だなぁ……改めて感じたよ……
「はい!じゃあ歴史が得意な厚生くん!」
なぜ数学で歴史が得意な人が当てられるんだよ!
「えーと。今日は12日なので厚生くんですね。」
ホントにこの日付で当てるのどうにかしてくれ……
「今日の日直は厚生くんだねー。はい。」
はい。じゃねぇよ!今日三回目だぞ!
「大変だったねー厚生くんー」
桃子の奴……
「まぁ沢山当たるのは暗記にも繋がるからな。いい事だぞ!」
「俺はそう思わねぇ!」
思わず声を張り上げた。
その後昼食を食べたり五六時間目を終え、俺は総合文化部なので速攻で帰宅する。行くか行かないかは自由なんだよね。青葉に関してはバドミントンなので一緒に帰ることは出来ない。その代わりと言ってはなんだが……
「んでんで?どうだったのよ!夏休み!」
桃子が着いてくる。なんだコイツ……
「まぁ……良かったよ。」
へぇーと頷く桃子。
「そんなに彼氏が欲しいなら作れば良かったじゃないか。」
「だって!」
俺の何となくの言葉に桃子は大声出して答えた。
「すきなひとに彼女出来たんだもん!」
「へぇー……それは悲しかったな……」
すると桃子はえ……?と言う顔をしている。なんか俺おかしい事言ったか……?
「あんた気づいてないの?」
「何が?」
ハァーとため息をつく桃子。俺がなんかしたのだろうか。
「あんた鈍臭過ぎでしょ……ラノベかよ……」
何を言ってんだこいつは。この後俺は家に帰るのだが、妹に
「お兄ちゃんの鈍臭パワーを今日発揮した匂いがする」
と意味分からんことを言っていた何だってんだ……
えっと……ごめんなさい……どうも。ずんだです。ココ最近別シリーズの方に力を入れていてこっちを投稿してませんでした。ごめんちょ!()
ごめんなさい。ホントにごめんなさい。
しかも昨日はサボっていました。ごめんなさい。もうことわざが思いつきませんでした。ごめんなさい。金髪の美女出してごめんなさい。生徒会長出してごめんなさい。なんかごめんなさい。
次回。彼女と妹が対面します。お楽しみに