9.秘境の生活排水
感想を見ていたらネタを思いついちゃったので、今日は生活排水の話をしたいと思います。
秘境のトイレはボットン便所だったので、そこは関係ないのでそれ以外の話で。
昭和の後期の川というのは、とにかく汚かったように思います。
生活排水が垂れ流しだったのか、とにかく臭くて何故か泡だらけで。
ドブ川と言われていた川が、日本各地に沢山あったんじゃないでしょうか。
今は軽減されているという事は、汚水処理施設が増えたからなんですかね。詳しくは私にはよく分からないんですけど。すみません。
さて、秘境ですが、当然の事ながら汚水処理場などの施設はないので、ハッキリ言ってそのまま川へと垂れ流しです。
けど、前回の川の写真を見てもらったように、とっても美しい川をしています。
まぁ、ほとんど人が住んでいないから、というのもありますが、秘境で洗剤は使わないからなんですね。
私のおばあちゃんの家では、食器を洗うときは米の研ぎ汁を取っておき、それで洗っていました。
油ものなど作らない、純和風の食事だったのもあって、それで事足りたんでしょう。
洗濯にしても同じ。洗剤も柔軟剤も入れず、ただ洗濯機で回すだけ。
ひどい汚れがある所だけ、石けんで揉む、という形でした。
それらを流しても、川に影響はそんなに出ないのですね(人口の少なさもありますが)。
こうして秘境の川は、人の手によって壊される事なく存在しています。
私たちはどうでしょうか。
滅多やたらにスポンジに合成洗剤を塗りつけ、泡だらけで食器を洗ってはいませんか?
洗濯機には何杯もの洗剤をつぎ込み、柔軟剤は香りの強すぎるものをダバダバ使っていませんか?
使い終わった油を、適切な処理をせず、そのまま排水に流したりなんかしていませんよね?
『汚水処理場があるから大丈夫!』
…………?
本当にそうでしょうか。
汚水処理場が完璧と思ってはいけません。
浄化しきれない事もあるのです。
強い香りの柔軟剤に用いられる『イソシアネート』という物質は、強い毒性のあるアレルギー物質だそうです。
柔軟剤で健康被害が出るなんて馬鹿らしいと思いませんか?
しかもそのイソシアネートが、魚から検出されているそうです。
これは、自然界にあるものではないのです。私たち人間が、己の食べる物を毒物に変えてしまっているという事です。
恐ろしいですね……。
私はこの事を知ってから、洗剤や柔軟剤は入れるか入れないかの最小限に。
そして食器洗いは、義実家で余りまくっている、手を洗うための固形石けんに変えました。
どちらもまーったく問題なく過ごせています。
秘境と同じような生活、というわけにはいかないかもしれないけど、それに近い事は出来るのでは?
日本国中の川が、秘境のような綺麗な川に生まれ変わったら、素敵ですよね!
目指せ、秘境!(笑)