3.水道
私の祖父母の家は秘境にありますが、ちゃんと水道はあります。
蛇口をひねると、こうジャーッとね。
私が生まれる前の大昔は、川へ汲みに行ってたみたいだけど。
蛇口から出ると言っても電気で引いているのではなく、上流の川からホースで高低差を利用して出しているんです。
いくら蛇口を捻っても出てこない時は、どっかでホースが抜けてたりするので、そこがどこか探しに行かなきゃいけないんですが。
でも本当に川からの水なので、とっても美味しいです!
こう言ったら都会の人に怒られそうなのですが、とあるお都会に遊びに行った時、歯を磨いてうがいしたら気持ち悪くて吐きそうになりました。
この水腐ってる!? って真剣に思いました……
三日間そこにいたら、三日目には慣れてましたけどね。慣れってすごい。
すみません、話が逸れました。
まぁ秘境では川から水を直接頂くので、水道代は一切掛かりません。
けど、割とキッチリとした子供だった私(笑)は、水が出しっぱなしだったり、ポチョンポチョンと垂れているのは気になるんですよね。
ある冬の日の事。
多分小学校3年か4年くらいの頃。
寝ようと思ったら、水が出しっぱなしになっていました。
そう言えば、お母さんが『冬は凍って水が出なくなるから、出しっぱなしにしておいてね』と言っていたっけ。
そんな事を思い出しながら、寝る前の牛乳を飲み、コップをシャシャっと洗ってキュッと水を止めて戻りました。
……ええ、止めちゃいました。
キュキュッと、しっかりと。
当然、次の朝は……
「誰か水道止めた?」
そんな母の言葉に、『ごめんなさい』も言えず、知らぬ存ぜぬを突き通した私。
結局、すごく寒かったら、水を流しておいても凍ってしまったんだという結論に。
昼近くまで水は出ず、皆困ってたなぁ。
うう……あの時は、本当にごめんないっ!!
犯人は、私です(ノД`)