20ー22
おやじとオフクロの初孫フィーバーが落ち着いて姉貴は二人目を妊娠した。
都会だが、車で2時間ほどでいける距離に住んでいるため、おやじとオフクロは仕事を早々に切り上げて会いに行ったりしている。
まぁ仕事の負担は大きいがまだ、遊びに行ける余裕もあるし飲みに行った先で友人もでき充実な毎日を送っていた。
そんな毎日の中、おやじが突然議院に立候補した。
寝耳に水である。
なんだか偉い人達の集まりにいってそそのかされたらしい。
まぁ田舎の市議会議員に立候補したくらいでなにかかわるまいと思っていたら、俺は選挙の雑用係をやらされるはめになった。
選挙カーの手配。
名刺くばり、弁当や代わる代わるくる支援者の相手。
仕事をしなくなったおやじと選挙の手伝いのせいで仕事量は二倍に三倍になった。
要領のいい兄貴は外で仕事をしているのを理由に、たまにしか手伝いをしない。
実際に仕事も忙しいのだろうが、夜はホントに全部残業か?
しかし日曜日はきちんと朝から選挙の手伝いをしていたために感謝されていた。
なんかくやしいぜ。
バタバタといろんな事をやらされたが、なんと親父は当選しちまった。
まじか、
仕事の負担は一気に増えたが、なんだか誇らしい。
姉貴はそんな忙しさの中流産した。
天国と地獄はいっぺんにくるんだな。
おふくろは一仕事おえたはればれしさをみせつつ、産まれなかった孫にこっそり泣いていた。
おやじは気がつかなかった。




