マスター最強!(瞬間的にグロい描写あり)
マスター「おや、また出させてもらえるんですか…」
そうだよ。まあこれからもたくさん出るけどね。もともとマスターはキーマンの予定だったんだけど新しいこと思いついたからキーマンじゃなくてサブタイのような感じにしたんだ。
マスター「つまり私は脇役へと降格…とゆうことですかな?」
いやそうじゃなくて…(汗)
マスター「大丈夫ですよ。なんとも思ってませんから…。はい、カフェオレです」
あ、そっそう?んじゃいただきます。
ズズッ
ってしょっぱい!?み、水~!
こっから改変後
マスター「おや、お久しぶりですね」
あ、うん、ソウデスネ。
マスター「私のブレンドでよろしいですか?」
あ、うん。
マスター「はい、お待ちどう」
あ、うん。どうも……なんとも言えないこくと辛味がァァァァァ!
マスター「ふむ、ハバネロは少量にしといたほうがよろしいかもしれませんね……」
水ぅ水ぅ!
「な、なんでこんなことになったんですかーー!?」
「知るかよ!つーか俺も知りたいよ!」
何を今やっているかって?
二人で…いや、人身売買のとこの人たちと一緒になって壁を直しています。
ぬ~りぬ~りことっ、ぬ~りぬ~りことっ……
さかのぼること四十分ほど前…
住宅街をバイクですいすい縫うように走っていく。もちろん、住宅街なので道は大型のバイクが通れるくらいしかない。そこをかなりのスピードを出して進む。ウィズさんは顔色一つ変えずに…むしろ楽しそうに走っている。こっちは、寿命が縮みそうなほど怖い思いをしているのに…。
「どうした?顔が引きつってるぞ、今この瞬間を楽しもうぜぇ! じゃなきゃ損だ!」
「そ、そんなこといったって…」
そんなやり取りをしている間にも壁すれすれを曲がる。
「ひぃ!?」
「あははは!」
「やめてくださいぃぃぃぃ!」
「痛い痛い痛い痛い!わ、わかった、わかったから太ももを掴むのやめろ!」
ぼくはぎゅうぅぅぅぅぅとウィズさんの太ももを強く握るとウィズさんは表情を崩した。
パドドドド…と少しエンジン音が落ち着き、スピードがかなり落ちた。
「つまんないの…」
とウィズさん。バイクはゆるゆる走っているためかウィズさんはかなり不愉快そうだ。バイクも不服なのか呼応するようにブロロ…となった。
「それ本気で言ってます?こっちは死にそうなんですけど…」
いまでもちょっと怖いくらいなのに…。
「脱出するときは平気だったくせに…」
あのときよりスピードは落としてたんだよ?とかなり不満そうな声で言う。
「あの時と今はシチュエーションが違いすぎますよ………そういえばバイクのへこみひどいですけど大丈夫なんですか。べこべこですけど…」
あのときのへこみが今でも生々しく残っている。そりゃ壁を突き破るなんて無茶なまねしたらべこべこになるけどそのままって言うのもどうかと…。
「あぁ、それなら心配ないよ。知り合いに頼むから………」
そう言うとウィズさんはサイドミラーを食い入るようにみるといきなりアクセルをフルスロットルにした。
「ちょ、な、なんですかぁぁぁぁ!?」
「舌噛みたくなかったら黙っとくこった!」
「は、はいぃぃ……」
あまりの怖さに体をひねってウィズさんの体にぎゅうぅぅと掴まる。スピードが早いのもそうだがなによりウィズさんの顔も怖い。とてもじゃないが見られない。なんと言うか悪魔の笑顔?
バイクは張り切ってブロロロォン!と音を響かせる。
遠くでパンという音がしたかと思うと、続けざまにパンパンパンと音がして正面にあった植木鉢がはじけ飛ぶ。もう泣きそう…。
「くははっ!」
ガギャギャギャとバイクの側面を削りながら曲がる。ウィズさんの内側にいるぼくの頭を銃弾がピュンと音を立て掠めていく。
「ッ…………」
「もう少し…もう少しだ………!」
少し開けたみちに出ると目の前に≪HOPE≫の看板がみえた。目の前にどんどん入り口が近づいてくるが、一向にブレーキがかかる様子はない。と後ろからバイク集団が近づいてくる。おんなじルートを通って…。
思いっきり突っ込んだ。すると、何処からか手が伸びてきて、ぐっとぼくを抱きしめるとぼくは抱きしめられたままバイクから放り出された。
そこでまた気を失った。
「で、起きたら何でこうなっているんですか!」
「あぁ~今のでなんとなく思い出した。俺らがバイクで突っ込んだ後マスターがにほん刀で俺のバイク以外をすべてぶった切ったんだ。だからこいつらも一緒になって直してるんだっけ?」
となりの男に聞く。となりの男は何も答えない。
「聞いてんのか~?」
「合ってますよ。それで」
げっとウィズさんがつぶやくと後ろにタキシードを着てコーヒーを持っている人が立っていた。
「はいどうぞ。あなたはミルクのほうがよさそうですね。暖かいほうがいいですか、それとも冷たいほうがいいですか?」
ウィズさんとか人身売買の人たちにコーヒーを渡しながらぼくに笑顔で聞いてくる。
「じゃあ、暖かいほうで…」
「かしこまりました」
そういうと、マスターと呼ばれた人は奥に引っ込んでいってしまった。
ぬ~りぬ~りことっ、ぬ~りぬ~りことっ…
「あの…マスターって」
少し不思議な人なので聞いてみようと思ってウィズさんに声をかける。
「マスターは何者かって?」
一息入れようとしているのかコーヒーに手をかける。
「マスターはな、俺が属してるハンターギルドの一番上の人。そしてこの≪HOPE≫のバーテンダー、ついでに剣術の達人」
ズズッとコーヒーを飲むがダバァ~……とすぐ吐き出した。
「なんだこれ、くそ甘い…あと怒ると根に持つタイプ…怒るとこういうことする」
指を指した先にはブフォやらゲボォなどコーヒーを吐き出している人の姿…。しょっぺぇやら辛い辛い!やら水ぅ水ぅ~~!やら色々叫ぶ。
「…………」
「まあさすがに子どもにこういうことをする人ではないからお前はそんなに気にすることはないかな…」
ウィズさんはぐいっとコーヒーを飲み干した。
「甘っ」
「はいお待たせしました。持てますか?」
マスターが牛乳を持って現れた。ぼくの手で持てるか不安なのだろう。自分でも絶対に落とさない…という自信はない。さっき食器たくさん割ってるし…。
「たぶん大丈夫だと思います。ありがとうございます」
マスターはいえいえと笑ってまた奥に行ってしまった。ぼくは少し考えてからちょびっと口に含んだ。
「…………おいしい」
「な、いっただろ? 子どもには何もしないって……はい終り~、マスター終わったぞ~」
そう奥に声をかけてハケやらへらやらを片付けるために奥に入っていく。ぼくは特にやることもないのでそこら辺にあったいすに座りミルクをちびちび飲んで待つことにした。
「お~~い、クロアちょっと来てくれ~」
クロアに用があって呼んだのだが何も返事が返ってこない。
「クロア~~?」
ひょこっと奥から顔を出すとクロアが羽交い絞めにされていた。
「クロア!」
「おっと、動くなよ?こいつがどうなっても知らないぜ?」
クロアの首にナイフが突きつけられる。動けないでいると後ろからにほん刀を携えたマスターが現れた。
「なにやら物騒なことになっていますね…私の店で流血沙汰だけは避けたいのですが…」
「おい、ジジイ!動くなよ!俺らに変なもの飲ませやがって…」
あ~あ、あいつら命ないな…マスターに向かってジジイって言ったら終わるよ。人生が…。
そんなことを考えながら身構えていると、チンという音がしてクロアの首元にあったナイフが柄の所からぽっきり折れた。
「なっ、何ぃぃ!?」
またチンという音が聞こえて今度はクロアを掴んでいた手が宙に舞った。
「いぎぃやアァァァァァ!!」
(うわぁぁぁぁ…)
手が宙を舞ったやつは手の先がない腕を上に上げて身悶えている。クロアは腰が抜けて動けないのか、それとも恐怖しているのかわからないがとにかく動かない。
マスターはまだ切りつけている。相手の体から血が吹き出ることはないが体がどんどん切り刻まれていくのが良くわかる。一度切った場所から血が出るのは5秒ぐらい後の話…。それだけ早いのだ。
しかし、そんなことを考えてる場合じゃない。
「おい、大丈夫か!?」
俺はクロアに駆け寄り、顔をぐいっと近づける。
「…………………」
「返事がない…ただの屍のようだ。」
…………なんていってる場合じゃない。マジで反応がない。白目をむいたまま固まってるし…怖いし。
「おーい、クロア、起きろ、おいって、生きてんの?」
声をかけ、揺さぶるが一向に返事が返ってこない。コトリとクロアの体が重くなった。
ウィズ「おっす、作者~?」
み、みず…水を恵んで……
ウィズ「どしたの?」
マ、マスターが…
ウィズ「あ~、はいはい、はい、水」
あざ~す。んくんく…ぷはー!
それより珍しいね。君がここに来るなんて…
ウィズ「だって俺以外に今来れるのいないからさ」(笑)
じゃあとくに用があるわけではないんだね?
ウィズ「まあそうだな」
それなら閉めていい?もう次のやつやりたいんだけど…
ウィズ「もう!?」
というわけで次回はクロア視点で始まります。
ではでは、また次回お会いしましょう…。
で改変後
は~、もうハバネロは嫌。
ウィズ「自分が悪いね」
そうだけどー、そうなんだけどー。
ウィズ「そういやさ、何で暫く更新しなかったのよ?」
あー、それね。ほらここで(なろうのこと)二次がダメになったじゃない?
だからさぁ、別のサイトをホームにしたのよ。そしたらこの暇潰しに書いてた小説まで回らなかったわけ。
ウィズ「一回眠っとく?」
ごめんなさいm(_ _)m