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跳べ、LIFE!  作者: KONA


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跳べ、LIFE! 2章 出会い

体操をやめて知らない世界に興味をもった翔は夜の街を練り歩く。

静かで何もなく冷たい空気の夜は一人では心細かった。

そこに現れるのは…

夜の街は、思っていたよりも静かだった。

喧嘩はあれど、それ以外はとても静かでとても冷たかった。


街灯の光。

コンビニの光。

遠くを走る車の音。


昼間の街とはまるで別の場所みたいだった。


静かな公園でベンチに座り、ただ空を見ていた。

ひとりでいるのが段々と寂しくなった。


携帯で電話をかける。

昔からの幼馴染で、隣町に引っ越したやつだ。

「健」

急な電話に驚いたようだ。

「どうした?翔。」

そのまま続ける。

「こんな時間に電話かけてくるなんて、珍しいな。」

「なんかあったのか?」

俺は体操をやめたこと、ひとり夜中で誰かと話したくなった現状を話した。

健は落ち着いた声で言った。

「待ってろ。今から行くから。」

数十分で待った時、遠くからとても明るいヘッドライトが公園を照らした。

バイクに乗った健がやってきた。

「翔!お待たせ!」

その明るいヘッドライトの後ろにもう一つ明りがあった。

「紹介するわ」

「こいつ、蓮。」

バイクから降りたその男は小さく会釈した。


目が合う。

その瞬間何となくわかった。

こいつはどこか普通じゃない。

危ない雰囲気を感じた。


挨拶をしようと俺もベンチから立ち上がる。

「翔。よろしく。」

肌寒い夜に新しい出会い。これが人生最大の分岐点となった。



「寒いな」

俺が寒くて震えていると蓮が声をかけてきた。

「いる?」

上着を差し出しながら蓮は言った。

俺は初対面の人の上着を借りるなんてできなかった。

「いや、大丈夫。さむくない。」

健が笑った。

「寒いって言ってただろ!」


そうして公園でしばらく話をしていた。

話の中で幼馴染の話をした時、俺と健にはもう一人幼馴染がいることを話した。

「健。そういえばあいつに最近会ったか?」

健は首を横に振った。

「いや、隣町に引っ越してからはこっちのやつには誰にも会ってないな」

この時、俺は不思議と会わせるべきだと思った。

「今から呼んでみるか」

俺は電話をかけた。

「登。今からジンバに来れないか?」

登は驚いた声を出した。

「は?今から!?」

少しの沈黙の後、登は言った。

「わかったよ。すぐに行く。」


ものの数分で公園に人影が現れた。

「翔! あれっ..健もいるじゃん!」

「あと一人は、、わからんな」

蓮が一歩前に出て言った。

「蓮だ。よろしく」


蓮と仲良くなるのには時間はかからなかった。


その日、数時間話をした。

大した話じゃない。

学校の話。

バイクの話。

女の話。

くだらない雑談ばかりだった。


でも夜に集まって話をするのが妙に楽しかった。


時間がかなり過ぎた。

健が笑う。

「なんか」

少し考える。

「普通に仲良くなってね?」


登が言う

「確かに」


蓮は煙を吐きながら言った。

「まあ。」

少しだけ笑う。

「いいんじゃね?」


その夜から、俺たちは一緒にいるようになった。


毎晩夜の街に出る。

出会った公園【ジンバ】でだらだら話す。


何をするでもない。

でも、毎日笑っていた。


その時、俺たちはまだ知らなかった。


この時間がずっと続くわけじゃないことを。

そして、

この四人の関係を後に、ある名前で呼ぶこととなる。


———————-

極暇。

———————-



登場人物説明。


鷹宮 翔 (たかみや しょう)  

主人公。頭がいいが実は寂しがり屋。プライドは高い為、平気なふりをするが無理をしていることが多い。元器械体操選手。


藤堂 健 (とうどう けん)

翔の幼馴染。中学から転校し、隣町へ引っ越していった。車で30分ほどの距離なのでいるでも会える。

ガタイがでかくて怪力。多分頭の中まで筋肉。ムードメーカーでお調子者。


三上 登 (みかみ とお)

翔の幼馴染。喧嘩になると傍観者。参加はせず高みの見物をして終わるころに戻ってくる。お金にシビアで物を買うときはネットと比較する。仲間思いだが自分が嫌なことは何が何でもやらない。


黒崎 連 (くろさき れん)

健の転校先で出会い、健が連れてきた。背は小さいが態度はでかい。クールに装うが実は奥手なだけ。喧嘩になると真っ先に血が上って単騎で突っ込んでいく。


ジンバ

公園の呼び名。

健と登、翔で遊ぶときによく使っていた公園。正式名称は別にあるがなぜかジンバの呼び名で定着した。


極暇

翔、健、登、蓮

4人のチーム名。いつも極端に暇をしている為、思い付きでついた名前。

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