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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

跳べ、LIFE!

作者:KONA
最新エピソード掲載日:2026/03/16
残高 27,000円。

ワンルームの部屋で、
パソコンの画面に表示された数字を見つめながら、
鷹宮翔は静かに息を吐いた。

工場を辞め、
貯金のすべてを投資につぎ込み、
残ったのはわずかな金だけ。

だが不思議と、
絶望はなかった。

やることは一つしかない。
また最初からやるだけだ。

その夜、翔はふと昔を思い出す。

バイクの音。
夜の街。
オレンジ色の街灯の下。

そこにはいつも
三人の仲間がいた。

蓮。
健。
登。

四人は自分たちを
「極暇(きょっか)」と呼んでいた。

やることなんて特にない。
ただ毎晩集まり、
バイクの話や女の話をして笑っているだけ。

それでも、
その時間は確かに青春だった。

だがある夜、
仲間の亮が喧嘩で命を落とす。

怒りと悲しみの中、
極暇は復讐に向かう。

しかしその夜、
彼らは思い知る。

喧嘩で取り戻せるものなど
何もないということを。

やがて四人は
それぞれ別の道を歩き始める。

三年の月日が流れた。

蓮は運送会社の社長となり、
健は家庭を持ち田舎で暮らし、
登は配信者として名を上げていた。

そして翔は
投資の世界で生きていた。

成功もあった。
だが大きな失敗もあった。

三千万稼ぎ、
そして一瞬で一千五百万を失う。

それでも翔は
立ち上がる。

なぜなら
昔から一つだけ変わらない夢があったからだ。

空を飛ぶこと。

人間は飛べない。

だが
高く跳ぶことならできる。

やがて再び集まった極暇の四人は
ある夢を語り合う。

かつて迷惑ばかりかけたこの街に
笑顔を生む場所を作ろう。

青春を終えた四人の男たちが、
もう一度同じ夢を見る。

これは
どこにでもいる不良たちの物語ではない。

人生のどん底から、
もう一度高く跳ぼうとする男たちの物語だ。
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