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北海道のダンジョンを調べて、それからさらに検索を進めてフェリーを思い付く。自分の車で行って帰ってくる、それなら問題無いか。最悪車をインベントリにしまって飛行機を使うなんてのもどうだ?


等々考え1日を過ごす。でもぐずぐずとはしてられない、冬は行ってられないだろうし。


それとも来年まで待って夏にさおりと2人で行くか?


パソコンの画面を開きフェリーについて検討していた時に麒麟が不意に寝床に戻る。


その30秒後にチャイムがなる。


「ヤッホー。コウ君いる」

さおりが来た。さおりなら戻る必要もないのに何で戻った? そう思った所でドアを開ける、さおりがお友達2人を連れて来た。


「どうしたの?」

「どうしたの? じゃないよ、この間の研修の後どうなったの」


「どうって? 問題無く終わったよ」

「嘘つき、大怪我して手当てしてもらってたでしょ」


な、何故それを。と言うか、さおりと一緒に来た子達って研修に来ていた2人だ。前回の研修に女の子2人、おじさん1人、男の子が1人だった。


「心配させた罰。来週は私に付き合ってこの2人とCランクダンジョンに入ってね」


「は?」


思わず呆けてしまう。


「あの、私、さおりの同級生で佐川 ゆりと言います」

「私は、滝 みつきと言います。

この前の研修もさおりに相談して受けました。さおりと一緒にダンジョンに入る事になったんですが、できれば同行お願いしたいと思ってます」


さおりを見ると頷いている。


「わかったよ。当日は動きやすい格好で来てね」

翌週の日曜日に都内のCランクダンジョンにくると、すでにさおり達3人が揃っていた。


ジョブを騎士に変更してダンジョンに入る。さおりがウルフ系のモンスターを弱らせると佐川 ゆりと滝 みつきがモンスターに止めをさす。


落ちた魔石を俺が拾い集めてバックにしまう。


3人は元々仲がよかったらしく、最近佐川 ゆりと滝 みつきが覚醒したこともあり、さおりに様々な相談をしていたらしい。


「さおり、まとまって来たぞ」

「了解」


さおりが先頭に立つと、一気にやって来たウルフ系のモンスターを倒す。


「ゆり、みつき。1匹づつ止めさして」

「「わかった」」


俺必要なのかな? 思わずそう思っていた時。ダンジョンを降りてきた男だけのパーティーがさおりに声をかけ始める。


「おつかれさん。お姉さん達頑張るね」


「どうも」

さおりが素っ気ない返答をする。


「俺達さ、全員Cランクなんだよね。良ければ一緒にダンジョン回ろうか?」


「結構よ、私達は楽しく回りたいだけだから」


「また~。女の子だけだと危ないよ。それにほら変なおじさんが後ろに付いてきてるし」

そう言って俺を指さす。


おっさん、それも怪しいおじさん。少し酷くねぇか。


「彼は私達の付き添いなの。ちなみに私と彼はAランクよ。秋田のSランクダンジョンにも入ったことが有るの。じゃまだからよけてくれない」


「「「秋田のSランクダンジョン?」」」


パーティーの男達が俺を見て馬鹿にし始める。そこまで強い奴が何でこんなCランクダンジョンにいるとか、見た目が本当に強そうに見えないとか、おじさんがダンジョンに入るなんてそれこそおかしいとか、言いたい放題だ。


1人の男が俺を馬鹿にして殴ってくるがCランクのわりには動きが遅い。

男のパンチをかわし、頭を掴んで片手で持ち上げる。

「なあ、お前らCランクなんだろう? 動きは遅いし、攻撃の仕方がほとんど素人だし。ひょっとして週末冒険者か?」


「だったらなんだ?」

パーティーのリーダーらしき男が前に出る。


「悪い事は言わない、専従冒険者はあんたらと違って戦いが専門だ。相手の力量もわからないなら痛い思いをする前に帰る事だ」


そう言って掴まえた男を解放する。

他のパーティーの仲間が倒れた男を背負うと逃げて行く。その際、リーダーの男が刀を抜いて後ろをから俺を斬る。


ガキン!!


リーダーの男の刀が根本から折れて宙を舞う、だよな俺の金剛体と魔力鎧にこんな攻撃きかないもんな。


「闇縛り」

ジョブをナイトメアにきりかえ、闇の手を伸ばし逃げる冒険者達を全員捕まえる。


「さて、刀を抜いて俺達を殺そうとしたんだ。どうなるかわかってるよな?」


捕まった襲ってきたパーティーの奴らは全員口を抑えられ話しも出来ない状況だ。


「うんうん、そうかそうか。

みんな、理解が早くて良かったよ。遺言は覚えていたらだけど協会に伝えておくよ」


「コウ君、私達ダンジョン出てるよ」


さおりが友達を連れて帰る準備をして入る。

「さおり、この人達どうするの?」

滝 みつきが聞いてきた。


「キッチリと絞るの、冒険者の中にはこう言った輩がいて、新人ぽい人に声をかけて襲ったり、装備を奪ったりするのがいるの。

それを捕まえてお仕置するのもSランクダンジョンに入る冒険者の役目なのよ」


そんなおり、研修を担当した冒険者がいるのを発見。

「お前、四つ葉グループの奴だよな? 仲間選びはちゃんとしろよ」


「俺はこいつらの仲間じゃない。こいつらに友達を連れてかれてそれを連れ戻しに行くところだったんだよ」


「さおり、ダンジョン出て協会に報告だ。俺はこいつら連れて確めてくる」

「了解」

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