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さちえちゃん達がアメリカに引っ越してから、4年がたった頃。
ついに!! この日ついに、基本職全てがレベルMAXになった!!
名前 二前 宏
職業 剣士Lv300
【魔法使いLv300 武道家Lv300 聖職者Lv300 盗賊Lv300】
【スキル 隠匿(スキルLv2)を取得】
【派生スキル 身体強化Lv2 剣術 精神強化 硬体Lv2 目視強化Lv2 宿地 必要経験値-50% 獲得経験値+50% イベントリ 記憶力アップ 索敵 気配遮断 生命察知 魔力察知 魔力循環 魔力強化 運気アップ】
【魔法スキル 火魔法 風魔法 水魔法を取得】
剣士Lv300
武道家Lv300
ポーターLv300
旅人Lv300
商人Lv300
魔法使いLv300
聖職者Lv300
盗賊Lv300
料理人Lv300
ゴミ拾いLv300
すると頭の中に機会音の女性の声が響く。
裏ジョブ発生
双剣使い(剣士MAXで派生) 暗器マスター(武道家MAXで派生) 行商人(ポーター、旅人、商人がMAXで派生) レベル500MAXリターン
"ジョブを入れ換えてください"
その言葉に思わず放心状態になる。
なんだと(怒) 基本職が終われば覇王じゃないのか? おまけにこの3つだけレベル500リターンだぞ。
二次覚醒してからのこの5年間を帰せぇー!
"ジョブを入れ換えてください"
"ジョブを入れ換えてください"
"ジョブを入れ換えてください"
"ジョブを入れ換えてください"
「う、うるせー。かえりゃ良いんだろかえりゃ」
名前 二前 宏
職業 双剣使いLv1【暗器マスターLv1 行商人Lv1】
【スキル 隠匿Lv3を取得】
【派生スキル 身体強化Lv5 剣術Lv3 精神強化Lv3 硬体Lv5 目視強化Lv5 宿地 必要経験値-50% 獲得経験値+50% イベントリ 記憶力アップ 索敵Lv3 気配遮断Lv3 生命察知Lv3 魔力察知Lv3 魔力循環 魔力強化 運気アップ 威圧】
"身体強化がレベルMAX、目視強化レベルMAX、硬体LvMAXになりました"
"身体強化が金剛力、目視強化が神目、硬体が金剛体に変更しました"
名前 二前 宏
職業 双剣使いLv1【暗器マスターLv1 行商人Lv1】
【スキル 隠匿(スキルLv3)を取得】
【派生スキル 金剛力 剣術Lv3 精神強化Lv3 金剛体 神目 宿地 必要経験値-50% 獲得経験値+50% イベントリ 記憶力アップ 索敵Lv3 気配遮断Lv3 生命察知Lv3 魔力察知Lv3 魔力循環 魔力強化 運気アップ 威圧】
金剛力 神目 金剛体の説明が何も無い。本当に不親切極まりないスキルだ。
ちなみに冒険者カードは最初の頃から変えていない。
名前 二前 宏
職業 剣士Lv300
となっている。これだけは変えるつもりがない。ぶっちゃけて、親戚連中が時々俺の所に来ては何やら詮索しているしな。あいつらだけには俺の金や能力を知られたらいけない、何でも親戚関係に当たるギルド職員がいるらしくそれとなく俺を監視しているらしい。
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折角、基本職全てを網羅したのに裏ジョブなどと言う物がでて不貞腐れながらも冒険者協会にくる。
「よ、伝説のFランク。今日も元気にご出勤か?」
「日丘さん。その"伝説のFランク"って止めてもらえません?
結構、心に突き刺さるですけど」
冒険者を初めて早5年、万年初心者ダンジョンの俺をからかって日丘さんがつけたあだ名だ。
そして何時ものように小型カメラで撮影しながら俺をからかう。
「まあ、そう怒るな」
そう言って肩を組んできて頬をつつく。
「しかし、背伸びたな。今何センチある?」
「え、今178cmです、もう止まったと思いますよ」
「チッ 後2cm足りないか。レベルと同じで、今一つ物足りないな」
「ちょっと、何を堂々と人の悪口を言ってるんですか?」
「うん、気にするな。
コウ。私はいつでも良いぞ。お前一人、食わせるだけの甲斐性はあるぞ」
「日丘さん。笑いながらカメラを構えるのは止めて下さい。そうやって俺をネタに何をしてるんですか?」
「チッ。最近乗らねぇな。からかい続けたのが悪かったか、今度は別のやり方を考えないとな」
「日丘、コウ君。夫婦喧嘩は終わったか?」
「は~い」
軽く返事をする日丘さんを見て言う。
「夫婦じゃないですからね」
「コウ、冷たい事を言うな。この5年、二人三脚でやってきた愛妻に対して」
最近、日丘さんの俺に対するいたずらが酷い事になっている。それを見て留萌さんも流石に呆れている。
「おい、これから、会議だぞ」
俺を含めて行われる会議に移動する、それは新たに新人冒険者に対するダンジョン研修が法律により義務付けられた件での話し合いだ。
その研修を俺が専属冒険者として行う事になったのだ。この5年、全国の初心者ダンジョンの全てに入って来た。日本全国に15ある初心者ダンジョンのその全てに入り続けた成果だろう。
留萌さんと日丘さんの推薦もあって俺がその大役を任されたのだ、俺達の他に会議室にやって来たのは警察1名、裁判所の職員2名だ。
警察担当者 警視庁冒険課 巡査部長 白石 まなみと東京高等裁判所 冒険科 分化記録係 大石 拓也 広川 依理
ダンジョンでは中で起きた事はその場にいないとわからない事が多い、そこで研修と格好をつけて中の様子を映像でとらえたい。それが本音だろう。
(※)実際の組織等とは全く関係ありません。
警視庁冒険課⇨警察内部の冒険者専門部署
東京高等裁判所 冒険科⇨裁判所の冒険者やダンジョンに関する専門部署。
冒険科 分化記録係⇨冒険者に関わるあらゆる事を記録し残す事を目的に作られた部署