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するとシルバーウルフが一匹前に出て体を横に向けて立つ。


これは相手に対し敵意がない事を示す行動だ。


「俺もお前達に敵意は無い。ボスは入るかい? 直接話がしたい」


シルバーウルフにそう声をかけるとポイズンスパイダーが一匹駆け出す。


すると大鎧熊にまたがった女の人が来た。

「突然すまない。冒険者の二前 宏と言う、協会の依頼でダンジョンに来た」


「ああ、すまない。


私はレイラ。テイマーだ、この子達は全てテイムしているモンスターだ。人を襲う事はないので安心してくれ」


「わかった。俺はレイラ達の後で仕事に入るよ、余り良い内容の依頼じゃないし」


「そうか、私はボス部屋の所まで行く予定だ」

「そうか、俺は潜っても3階層までだ」


「わかった」


するとレイラがダンジョンの奥に向かう。その姿は金太郎だ、大鎧熊にまたがり大きなバトルアックスを持っている。

あれで赤い布地に金マークがついていたらと思うと思わず想像してしまう。


レイラ達が完全に見えなくなってからダンジョンを進む。キリーが何かに気付いて出てくる。


すると先導するように進み袋小路に入る。


そこで壁に鎌を差し込む。フワッと空間が歪むと鬼達がいるモンスター溜まりに出る、からしや長野の諏訪で出会った鬼達とは違い、体がでかく分厚く、ふてぶてしい顔つきをしている。


何より、からし達は額から生えてた角がこいつらは頭頂部から生えている。


麒麟が何故か出てきて俺の横に立つ。


「コイツらオーガって呼ばれる種だよ。

日本にはいない鬼族のはずだけど、何でいるのかな?」


「ふ~ん。強いのか?」


「うん、あれ見て」そう言って奥を指をさす。

「あの奥に座ってるがオーガジェネラル。多分今のからしより弱い程度かな、残りはコングエイプと大差ないよ」


「からし出ろ! お前やるか?」


「オオー!!」


からしが興奮気味に答える。


「他、やりたい奴、出ろ」


すると太郎、次郎、三郎、四郎とトラオ、ロックが出る。


「任せる」


「「「オオー!!」」」


からしを先頭にオーガと呼ばれる鬼族に突進していく。


麒麟がキリーに何かを伝えるとキリーが不意に消える。そして数分と経たないうちに木蜥蜴3匹を引っ張ってやって来た。


麒麟がそれを見る。

「あの女、手癖が悪いね。お仕置きしてあげないと行けないね」


「何でお前がいかないの?」

「妾、虫も殺せないの」そう言ってぶりっ子している。


最終的にからしがオーガジェネラルを倒しトラップが終了する、以前のからしと比べてさらに強くなってる気がする。


それから1階層にあるトラップを全ぶ潰し、2階層に入るりトラップにかかってモンスター溜まりに入る。


そこにいたのは牛頭鬼に似たモンスターだ。


牛頭鬼は確かに2足歩行をしている、だが手足は蹄だ。


だがコイツらは人の体に頭が牛、そして牛の尻尾が生えており、腰に布を巻き石斧や棍棒のような物を持っている。


「麒麟、コイツらわかる?」


「妾の記憶が正しければミノタウロスと言うヨーロッパに入る奴だね。


不思議だね、ここの場所って世界中と繋がっているのかな。でも弱い奴しかいないよ、コイツら本当は凄く強いはずだけど」


すると大岩とワニが現れる。


「お前ら行きたいの?」


大岩とワニが俺を黙って見る。


「行っておいで」


大岩とワニが巨体と思えない程のスピードで突進してモンスター達を踏み潰して行く。


確かに大岩とワニは巨体だけど。

しかしモンスターの動きがおかしい。潰されて入るにもかがわらず、そこから逃げようとしない。


「大岩、ワニ止まれ」


大岩とワニが止まって俺の顔を見る。ちょっと不満そうだ。


「朱雀、出ろ」


朱雀が平伏した状態であらわれる。


「朱雀、炎であの奥を焼きつくしてくれ」

「ハイ?」


「罠がある気がしてならない。俺の火力よりお前の火力の方が強い、俺の勘が正しければお前達じゃないと駄目な奴が出てくるはずだ」


「朱雀、妾も主の意見に賛成。何か嫌な気持ちになる」


「わかった。火炎弾(極)」


直径にして30cm位の炎の玉が50個程は出ただろうか、大岩とワニを後ろに下げると朱雀が火炎弾を放つ。


手前にいたモンスター達は火炎弾にふれると消し炭のように消え去り、奥の壁に当たると穴が開き燃え始める。


さしてさらに奥に着弾したのだろう、大爆発と共に蜘蛛系モンスターの足が飛んで来る。


「な?」


朱雀が驚きの余り声を無くしていた。


自分達に気付かれずにこれ程の罠を張るモンスターがいる、そこに心底驚いていた。

ひとしきり燃え上がると炎が消える。さすると蜘蛛系のモンスターが一塊となって焦げているのがわかる。


コングエイプが魔石を取りに入るがそれを一旦止める。


「戻れ!! まだ対戦は終わっていない」


すると蜘蛛系のモンスターが炭のようになってボタボタと落下してくる。それに合わせて朱雀がもう一度、火炎弾(極)を放つ。すると蜘蛛系モンスターに当たりさらに大炎上し始める。


すると一際でかい蜘蛛が現れた。体のほぼ全てを焼かれ今にも倒れそうな状態で、よたよたとこっちに向かって来る。


そこにシルバー出てきて、氷のブレスを出して蜘蛛系モンスターを凍らせて息の根を止める。

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