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それから日本噛みつき亀の討伐を始める。


俺の魔法、闇縛りを使い日本噛みつき亀達をより強く巻き付け、噛みつき亀達を地面に縛りつける。


「これもコウ君の能力、いつの間に出したの?」

「これはネクロマンサーの能力。ネクロマンサーの時だけ闇魔法が使えるの。

あいつらが、噛みつき亀の魅了にやられて頭を突っ込む所が見えたからとっさにね」


「噛みつき亀が魅了を使う? それ初めて知った」


思わずさおりを見る。マジか? 噛みつき亀は口を開け、魅了で獲物を呼び寄せて食べるモンスターなんだけど。


「ちょっと。そんなに驚く事無いでしょ。コウ君はモンスターについて調べ過ぎなの」


そうだろうか? 何も知らないで突進してやられるよりはましだと思うが。

取り敢えず刀を使い全ての噛みつき亀を倒した後で回りを見る、他にいないことを確認した。


「じゃ行くぞ」


俺の声に大岩とロックが反応。


大岩とロックが先頭を歩き始める。何処に向かうのかわかっているように歩き始め、モンスターが出ると我先にとモンスターを倒していく。


楽なのは楽なんだが、少し暇に感じる。


階層を上げてどんどん進む。出てくるモンスターは皆Bランク相当で、大岩とロックを見たダンジョンモンスターが逃げ出す位だ。


まあ、あまり足が遅いと大岩に潰されてしまっているけど。ダンジョンを順調に進んでいるとボス部屋にたどりついた。


だが、このボス部屋だけ雰囲気が違いSランクダンジョンの入り口のように見える。


「お前達は一旦戻れ」


俺の声に反応してみんな常闇の寝床に入る。


「コウ君。どうしたの?」

さおりが不思議そうに聞いてくる。


「ここはSランクダンジョンの入り口みたいだ。

まさかとは思うけど別のダンジョンにつながっているって事は無いよな」


「え? そんな話し聞いた事無いよ」

「だよな。取りあえず中に入るぞ」


中に入る、俺の声にさおりが緊張したように頷く。中に入ると宮殿のような場所に出た。


そこには入り口とは別で4つの門が有る。


朱雀、白虎、青龍、玄武。


そう門の前に刻まれていた。やりやがった俺のスキル、運気アップだ。本当に厄介なものを連れてきてくれる、でもここに麒麟がいないだけましだな。


「やられたな。四聖獣だ、どれも秋田のSランクダンジョンの中階層にいるボスと変わらない強さのモンスターだ。


ランクで言ったらSランクを越えるモンスターで、会長の柴田のおっさんも逃げ出したって噂のモンスター達だ」


「秋田の中階層ボスと変わらない強さ? それってどれだけ危険なの?」


「各々が火、水、風、土の属性を持つモンスターで、対抗するにはSランク上位の魔法使いが必要だったはずだ」


さおりが俺を見てにやける。

「ならここにいるじゃん。コウ君。火、水、風、闇と四属性でしょ。だから何とかなるよ」


さおりの俺に対する信頼度はどうなってやがる? だがさおりを死なす訳には行かない、それは絶対だ。

それから考える、倒せる可能性が高いのがまずは玄武か。後レベル1で俺のスキルがコンプリートする、そうなれば他のモンスターも対応出来る可能性がグンと上がる。


玄武は亀と蛇の合わさったモンスターだ。知識でしか知らないが、亀のしっぽが蛇だとか亀と蛇と両方いるとか。正直にそんな位の知識しかない。


さてどうするか。


「さおり、最初に玄武の所に入る」

「なんかあてでも有るの?」


「一応な。それと今のジョブが後1レベルでコンプリートする。

するとさらに上級職に切り替わる、そうなったら残り3つも問題無いと思うよ」


「え? 覚醒したあの痛みの中で戦うつもり」


「最悪そうなる。こんな所に一週間も居られないだろ」

「出れないのここから」


「ああ、入った後にここの出入り口が完全に閉まった。出るためにはここでモンスターを全部倒すしかない」

「どうしよう、食べ物なんか持ってきてないよ」


「それは心配無い。さおりと2人分で4日は何とかなる。絶対に2人で生きて帰るぞ」


「相変わらず準備良いね」

さおりがニコッと笑う。


「ロック、からし、大ちゃん出ろ。これから玄武の部屋に入る、巨大な亀と蛇のモンスターだ。俺とさおりで倒す、お前達はさおりを中心に手伝え」


3匹が頷くが、かなりの緊張感が伝わってくる。


玄武の部屋に入ると、でかい亀と亀を住みかした大蛇のモンスターがいた。


「シャーー!」

蛇が俺達を見て威嚇し始める。蛇の威嚇にさおりがふらつく、するとからしがさおりの前に立つ。


「大岩、ワニ出ろ。さおりを頼む」

大岩とワニがからしに代わりさおりを守るように前に立つ。


覇王の威嚇を発動、すると玄武が俺に当たりを付ける。


ジョブを聖騎士に変更。


「火炎槍」


火炎槍を複数出し玄武に飛ばす、当然これで倒せないのはわかっている。


刀を抜いて魔力を循環させて準備をする。


放った火炎槍が玄武に当たり大爆発する、そのタイミングに合わせ刀を振り下ろし亀の甲羅の継ぎ目を斬る。


「キュッ!!」


亀が斬られた事に驚いたのか声をあげる。


そこにロックが来て蛇を押さえて蛇と格闘し始めた。それを見たからしが亀の左後ろ足を掴み持ち上げようと力を入れる。


それを見て亀の首を斬る。


ズッバ。


倒した、そう思った所で亀の首が復活し始める。


「ウッッッホ、バワー」


雄叫びと共にロックが蛇を力任せに引きちぎる。すると引きちぎられた体がまたつながり始める、それを見てふとさおりが心配になってしまう


「おい、全員出ろ!!」

そしてさおりを見る。まだ立ち直れないでいる。


「キリー、レット、ブルー、トラオ、ケンタ。お前達でさおりを死守しろ。

さおりを死なせたら許さないからな」


「「「「「シャーー!!」」」」」

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