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ジョブを聖騎士に戻す。特別ロックやシルバーエイプに変化はなかった。


そいつはフードをかぶり大鎌を持ち俺の前に立ちはだかる。


「お前だな、俺の夢に出た奴は」


まあ、当然だけど返事がない。

刀に魔力を通す、それと同時に大鎌が俺に向かう。まるでさおりとの稽古のようだ、攻撃1つ1つの緊張感が違う。


だが、普段の稽古はどんなに打ち込む隙があってもただひたすら逃げるだけだか、これはさおりとの稽古じゃない。俺が反撃しても何も問題は無い。


隙を見て打ち込む。しかしその風貌たるや死霊王リッチそのものだ。


大鎌を縦横無尽に振り続ける。その鎌をよけて、その鎌を持つ骨だけの腕を切り落とす。そこで、体を前に持って来てリッチの頭を掴む。


「エリア・ハイヒール」


俺とリッチの周りを取り囲むようにエリア・ハイヒールをかける。


あのリッチがカタカタと揺れだし、肉の無い体を抱き締めながら苦しみ出して、朝日を浴びた吸血鬼のように煙となり消えていく。


"単独でボスを倒し、また討伐時間が10分かかっていません。


特別ボーナスが加算されます。ボス討伐の経験値は入りませんがレベルが500上がる事になります"


名前 二前(ニノマエ) (コウ)


職業 聖騎士 Lv5512


HP131080


MP132041


上級職 レベルMAX 10000 リターン(Lv3000)


聖騎士 Lv5512


バトルキング Lv3000


ネクロマンサー Lv3700


任意発動スキル 補助


【隠匿スキルLv5 生命察知Lv5 魔力察知Lv5 気配遮断Lv5】


任意発動スキル 戦闘


【剣術Lv5 格闘術Lv5 体術Lv5 索敵Lv5 縮地Lv5 魔力強化Lv5 金剛力 覇王の威嚇Lv5】


任意発動スキル その他


【金剛力 インベントリ】


常時発動スキル 補助


【必要経験値-50% 獲得経験値+50% 記憶力アップ 運気アップ 精神強化Lv5】


常時発動スキル その他


【魔力鎧Lv5 金剛体 神目 魔力循環Lv5 覇王の目覚めLv5 常闇の寝床】


聖騎士の時のみ、魔法が発動。


【魔法スキル 火炎魔法Lv5 大風魔法Lv5 水氷魔法Lv5 回復魔法Lv5 解毒魔法Lv5 解呪魔法Lv5】


ネクロマンサーの時発動


【魂の抽出 闇王の命令 闇魔法 死霊操作術】


こいつもレアモンスターだ。レベルはBランク以上だろう、そう実感した。


ネクロマンサーにジョブを変更すると自動で魂の抽出が始まった。


「起きろ。お前の主は俺だ」


俺の声に全く反応をしめさない、一呼吸おいていかにも尊大に言い放つ。


「いつまで寝ているつもりだ」

俺の声に反応したのかリッチが常闇の寝床から姿を表す。


頭の中に機械音が流れる。


"名前を付けて下さい"


名前か。子供の頃に読んだ絵本に死神のキリーと言うのがいたな、咄嗟にだったのでどんな内容かも解らずに思い出した名前を口にした。


「お前はキリーだ。今から俺の忠実な僕だ、わかったな」


「シャー」


ステイタスボードでキリーの種族を見るとリッチと書かれてある。


スケルトンやアンデット、レイス等の王。


まさかと思うが本当にリッチなのだろうか?

この日はこのまま帰る事にしてダンジョンを出る。実はAランクに上がった事もあり、自分専用の刀が欲しくなってしまった。それで今日は新しい武器を買うことにしていたのだ。


なんか贅沢言ってすみません、でも欲しいと思う衝動には勝てませんでした。


協会で刀についてサナエさんに相談をする。


「そうですか。コウさん専用の刀を」

「はい、作るのに結構お金かかる物ですかね?」


「多分、そう思います。

1度協会本部の購買部に行かれてはどうですか? 

現在、ダンジョン鉱石を加工出来る鍛冶士が在籍しています。

オーダーメイドで武器を作る事も出来るはずですよ」


そう進められて協会本部の購買部に来た。武器を扱う店を見て回る、すると一角に鍛冶屋を発見、直接声をかける。


「ここで刀を打ってもらう事は出来るか?」

「あんたは?」


「冒険者の二前と言う」

「カードを見せてくれ」


そう言われてAランクに昇格した協会カードを出す。


「どんな刀が欲しい?」

「Sランクダンジョンで取れる鉱石を使った刀が欲しい」


そう言うとポーターバッグから借りて普段使っている刀を取り出す。


「これも使い勝手がいいが、これより斬れる物が欲しい」


鍛冶士がその刀を見て俺をみる。


「お前、この刀が扱えるのか? この刃の無い刀が?」


「ああ」


「そうか、なら打ってやる。ただし秋田で取れるSランクダンジョンの鉱石だけだとお前の持ってきたこの刀と同じになる。


つまり刃のつかない刀だ。


Sランクダンジョンの鉱石に魔石を打ち合わせる事で初めて刃が付いてオリジナルの刀が出来る。魔石はあるか?」


「ある」


そう言って取り出したのは岩蜥蜴から出た超レア魔石。虹色に輝いたあの魔石だ。それを2個インベントリから取り出す。


「魔石はこれで足りるか?」

「こんなに? え? この高価な魔石を使って良いのか?」


「問題無い」

「わかった。製作代と材料代と合わせて200万だ。ダンジョン鉱石は一般の素材よりも高い。そこは理解してくれ」


「わかった契約しよう」

それから3週間たった頃、連絡をもらい協会本部の鍛冶部屋に来た。


「コウ。待ってたぞ、これだ」

それは黒い鞘に収まっていた、今までの刀と比べ長く、業物と直ぐにわかる出来映えだ。


鞘から刀を抜くとダンジョン鉱石独特の淡い銀色の刀身にうっすらと虹色に輝くテカりがあった。


握った感覚も凄く良く、直ぐに手に馴染んだ。


早速、魔力を刀まで循環させる。すると刀が少し光った、それを見た鍛冶士が驚いた顔で俺を見る。


「ありがとう。最高の刀だ」

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