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"単独でボスを倒し、また討伐時間が10分かかっていません。
特別ボーナスが加算されます。ボス討伐の経験値は入りませんがレベルが700上がる事になります"
名前 二前 宏
職業 ネクロマンサー Lv3700
HP85081
MP92021
上級職 レベルMAX 10000 リターン(Lv3000)
聖騎士 Lv5012
バトルキング Lv3000
ネクロマンサー Lv3700
任意発動スキル 補助
【隠匿スキルLv5 生命察知Lv5 覇王の威嚇Lv5】
任意発動スキル その他
【金剛力 インベントリ】
常時発動スキル 補助
【必要経験値-50% 獲得経験値+50% 記憶力アップ 運気アップ 精神強化Lv5】
常時発動スキル その他
【魔力鎧Lv5 金剛体 神目 魔力循環Lv5 覇王の目覚めLv5 常闇の寝床】
聖騎士の時のみ、魔法が発動。
【魔法スキル 火炎魔法Lv5 大風魔法Lv5 水氷魔法Lv5 回復魔法Lv5 解毒魔法Lv5 解呪魔法Lv5】
ネクロマンサーの時発動
【魂の抽出 闇王の命令 闇魔法 死霊操作術】
いつものレベルアップの声が終わると別のアナウンスが流れる。
確かコングエイプの時はレベル200だったな、この大ボスがレベル500なのか。するとこいつBランクかAランクのボスに相当するのか。
"魂の抽出を行います。闇王による命令をお願いします"
"魂の抽出を行います。闇王による命令をお願いします"
"魂の抽出を行います。闇王による命令をお願いします"
うるさい。考え事も出来ないだろ。
しかし闇王ってなんだ? ステイタスボードを見て思ったひょっとして俺の事か? 命令ってなんだ。良くわからないがネクロマンサーの能力を行使するために必要な事らしい事は理解した。兎に角なんか言わないと。
「お前らは俺に負けた。これからは俺の忠実な配下だ。出ろ!!」
大ボスとコングエイプ2匹が常闇の寝床から出る。倒す前と同じ姿だ、斬られた腕や足も元に戻っている。
3匹が俺の前でかしずく。
するとさらに頭に機械音が流れる。
"名前を付けて下さい"
名前か?
大ボスを見る。ボスは駄目だな、こいつらに取ってのボスは俺だ。
「お前は今日からロックだ」
「ウッホゥ」
良くわからないけどこれで良いのか、コングエイプにも名前をと思ったが名前は必要無いらしい。強さなのか何による違いか良くわからないが名前がないと不便な気もするが仕方ない。
コングエイプが常闇の寝床に潜ると倒したシルバーエイプ4匹を出した。するとロックやコングエイプ、シルバーエイプ達の魔石がでて、シルバーエイプ達が消える。
不思議とロックとコングエイプはそのまま残り続けている。
疑問に思いながらも魔石をインベントリにしまう。
「オイ、後は帰る。お前達も戻れ」
「オオ」
ロックの鳴き声のあと3匹が常闇の寝床に戻る。
全ての工程を終えてようやくネクロマンサーについて理解してきた。
しかし便利だ。
倒した時に足も腕も切り落としたのに、斬り落とした所が元に戻っている。こうなると欲しくなるのは諏訪のBランクダンジョン、鬼がしらだ。絶対にあいつは強い。
俺の運気上昇の能力なら鬼がしらに会えると思う。さおりはいないけどAランクの協会カードももらったし、今度行ってみよう。
翌日にCランクダンジョンの双頭の蛇のダンジョンに来た。ちょっと気になる事があった。
砂漠の階層で俺を観ていたあの目だ。俺の勘違いなら問題無い。だが、もし勘違いでなければあれは俺の夢に出たあいつと同じ視線だ。
このダンジョンは相変わらず人がいない。それもそうだよな、アンデッドが低い階層を占拠してるダンジョンなんて来たくはないよな普通。
そんな事を思いながらダンジョンに入る。
するとアンデッド系のモンスターが集まり始める。
「出ろ」
ロックとコングエイプが出る。
「お前達で、かたをつけろ」
ロックがあごをしゃくる。コングエイプがアンデッド系のモンスターを蹴散らして行く。
モンスター同士の争いでも経験値は入るようだ。おまけに倒したアンデッド系の魔石を拾って俺の前に置いてくれる。
ありがたい限りだ。
魔石をインベントリにしまい、前回、何も出なかった砂漠の階層にはいる。するとロックが急に戦闘態勢に入った。どうやら敵がいるみたいだ。
「ロック、ここは俺がやる」
「オオ」
慎重に進むと砂漠の真ん中にフードを被り大鎌を持ち佇んでいる奴がいる。
あの視線だ。前回来た時、ここを通った時に感じた視線だ。




