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次の日もダンジョンに向かい昨日と同じように3階層~5階層をまでをくまなくチェックすることになった。昨日と同じく斥候にジョブをチェンジ。ダンジョンの中に入る。

極力モンスターに会わないように階層を進み3階層まで来る。ダンジョンの中は特に変わった様子はないらしく、昨日俺達がレアモンスターを倒した後はレアモンスターの発見には至っていない。


その後5階層まで足を伸ばしモンスターを倒しつつくまなく捜索するがレアモンスターは発見出来ずに、終了となる。


普段歩き回る事の無いサナエさんが疲れきった顔をしていて、ダンジョンを出て車に乗り込んで少しするとサナエさんが完全に寝落ちしていた。途中、コンビニによってトイレ休憩を取った時さおりが助手席に座り直す。後ろの座席にサナエさんを寝かせて移動を開始する。


来る時は高速を使って来たが帰りは下道で帰る事にしてのんびりと移動する、下道は高速と違って時間かかるな。まあ、安全運転だから仕方ない。


群馬から戻りいつも通りの日常になる、そのはずだった。それをぶち壊してくれたのがさおりだ。

いつものようにコングエイプのダンジョンに行こうと思い準備をしているとさおりがやって来た。


ピンポン!!


な? なんだ朝一から? そう思ってドアを開けるとさおりがいた。


「どうした?」

「うん、連休だよね?」


「そうだな」

「ジャン!!」

さおりが出したのは全国のBランクダンジョンとAランクダンジョンが書かれた地図だ。


「で?」

「なによ察しが悪いわね。折角の連休だよ。近所のダンジョンじゃなくて観光も兼ねて他県のダンジョン行こう」


そう言っていい笑顔で笑う。

「あのな、ホテルだって取れないのにどうするつもりだ?

どこも日帰り出切る場所じゃないぞ」

「大丈夫、協会の仮眠室を予約取ったから」


「は、はぁ?」

さおりが指さしたのは長野県の諏訪市に有るBランクダンジョンだ。

諏訪支部の仮眠室はすでに予約しているらしい。期間にして今日から4日、連休に泊まりがけでダンジョンに入る奴も珍しいらしい。


「なあ、さおり。お前さんのご両親帰って来るんじゃ無いのか?」

「え? もう戻った。もう帰ったよ。

それにお母さんにはすでに報告済みだよ。コウ君なら良いって」

「へ?」

なにを考えてるんだ?


「それとこれ。お母さんから」

そう言って手紙をもらう。最初の挨拶は丁寧だった。けど、けどね、娘に手を出したら殺す。そう文章が告げている。


さおりの奴、どんな説明の仕方をしたんだ。


おまけに。次、日本に帰ってきたら一緒に食事しようなんて。やっぱり日丘の一族は怖い。で、結局さおりに押し切られて準備を終えて車に乗る。でも行き帰りの交通費に宿泊費、食費を考えると最低でも10万円は4日で稼がないと割に合わない。てか赤字だけは避けねば。


朝一で家を出て車で山梨県に入り甲府市付近まで来た時に丁度お昼になる。


「さおり、高速を降りてどっかで昼飯にしようか」

「本当? 私ね行ってみたいお店があるの。そこに行ってもいい?」

「何処行きたいの?」

「うん、お蕎麦やさん。私お蕎麦大好きなのね」

「そっか、有名なお店なの?」

「そう。そこよってもいい」

「ああ、お店の情報をスマホに入れてもらえるか、お店の場所を検索して行こう」

「うん」


お昼を食べて休憩を取り、また安全運転で移動を始める。


「お蕎麦屋さん。旨かったね」

「でしょ!! あそこ美味しいって有名なの」

「でも知らなかった。さおりってお蕎麦好きなんだね」

「なに、コウ君はお蕎麦打つの?」

「無理だったわ、何度かチャレンジしたけど美味く出来なかった。

ラーメンの麺は上手くいったから、時々自分で麺を打ってスープも作るけど」

「ちょ、ちょ、ちょっと待って。ラーメンを一から作るって事?」


「そうだね、麺もそうだけどラーメンを作る時って割と材料が揃いやすいんだよね。

おまけに鶏ガラや豚がらも手に入るからさ。割と作りやすいよ」

「あ、あのさ。今度タレちょうだい。煮卵作ってみたいと思ってたの」

「やだよ。タレはラーメン屋の命だよ。スープは教えてもタレは教えない、これ基本」


「え~。そんなぁ」

さおりのがっかりとした顔を見てちょっと悪い事を言った気になってしまった。まあ、作り置きのタレでよれば有るけど。あれ使えるかな?


それから諏訪市の協会支部に来て受付を行い、ダンジョンの場所を確認して今日は近所のスーパーで食材を買って帰ってきて終了。


翌日、ダンジョンに入る。このダンジョンは亜人で角と羽が生えたモンスター、福島のCランクと変わらない魔人モンスターのはずだ。


ただ、違うとすればこいつら浮いてる。そう飛んでいるんだ。福島のCランクモンスターは歩くだけだったが、何か見た感じアニメの魔族系のモンスターのようだ。


動きはさほど早くは無いが、慎重に倒す。


しかし倒した時に女性の声で色っぽく「アフン!!」と鳴き倒れるのだけは何かいやだ。


こいつらは見た目がもうゴリマッチョだ。ビルダーに引けを取らないゴリゴリのマッチョ。そのギャップが嫌になる。


「コウ君、知ってた。このモンスター、魔人族って言うらしいのね。

そんでこの魔石ってガソリンみたいな液体を取る事ができるらしくて、結構高値で買い取りしてくれるらしいよ」


さおりがダンジョン地図に記載された内容を読んで教えてくれる。

ほう、高値で買い取り。なら、全力で狩りましょう。魔人族を見つけ次第、全てを狩る。すると魔石が何個かに1個だけ他と違う物があることに気づく。


基本は黒い4cm程度の物だが、時々青く6cm位のサイズのが取れる。そこで青い魔石だけを寄せて置く。


ダンジョンは迷宮型のダンジョンでいろんな場所にモンスター部屋がある、その部屋にも入ってモンスターを倒す。

浅い階層と言う事もあり、モンスターは一体づつしか出ない。まあ、いきなり複数で囲まれてしまうよりはましだと思う。


昼前までにこの階層を隅々まで回り、次の階層に向かう階段を発見して一度ダンジョンを出る。


ダンジョンを出ると周りに沢山の人がいた。おそらく普段は冒険者をしない人達、いわゆる週末冒険者の人達だろう。休みや連休を使いダンジョンに入る人達が多く集まっていた、車に乗り込んで一度協会に来て倒したモンスターの魔石を卸す。


その際に受付の人に聞いてみた。


「この青い魔石って、珍しい物ですか?」

「あ、青色石!! これはどこで取りましたか?」


「何処って魔人族モンスターを倒した時に出たよ。他と違うから寄せてた」


「コウ君って、そう言う所目ざといと言うか、ちゃんと見てるよね」

さおりが関心しつつそう言って来る。


「この青色石も卸して頂けますか?」

「買い値価格次第です」

そう言って青色石を全て出す。数にして6個だ。


「1個 1万五千円×6個でこの価格でいかがですか?」

そう言って電卓を見せられる。

「それで手を打ちましょう。

俺の感覚的にもっと高値で売れると踏みましたが、これからも仲良くやって行くためにはお互いが儲けないといけないですからね」


大商人スキルに切り替えて話を終える。

今日は予定を変更して観光することに。因みに売上は2人で折半する。さおりも思った以上の金額を手にしてホクホクとしていた。


諏訪市に来たら、まずは諏訪湖と諏訪大社でしょう(安易ですみません)。


先ずは諏訪大社の下社を参拝。下社に春宮と秋宮と有るとは知らず、どっちにお参りしたら良いかさおりと相談。結局、両方行こうと話になって両方に行って各々お参りする。


それから、諏訪大社の上社に移動。6月の午後。暑くもなく過ごし易く、楽しかった。


そして湖の観光汽船に乗るか夜景が綺麗だと教えてもらった立石公園に行くかで少しもめて、夜景を楽しむ為に立石公園に行くって夜景を堪能する。

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