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それから3階層~5階層を見て回るがブラックミノ以降、レアモンスターには会わなかった。


もっと深い階層に入るか相談したが協会の判断を仰ぐと言うサナエさんの言葉で、ダンジョンを出る事になった。


ダンジョンを出てから車を1時間程走らせ前橋市の協会支部に来た。諸々の報告を終え、明日もう一度ダンジョンに入る事になる。


その後、サナエさんとさおりとは別のホテルに泊まる事になって、2人と別れて移動する。ホテルはかなり高級なホテルで、サナエさんとさおりは俺と違うホテルと言うことも有って協会支部を出てから別行動をしている。


ネットで美味しそうなお店を調べると余りに有りすぎて困ってしまい、ラーメン屋に絞って検索。


それでも旨そうなお店が沢山出てきた。


ここで俺の脳筋が炸裂する。どうせ普段から人の5人前は食べてるんだから、ラーメン屋梯子したらいいんじゃね。


これが俺の答えだ。脳筋、最っ高!!


その後マップを見ながらお店を移動。すると3軒めでさおりから電話が来た。


3軒目のラーメンを堪能した後でさおりとサナエさんと合流する事になった、指定された先に向かうとその店は料亭で俺が入ると何故か離れに通された。


これ、絶体に高いやつだ。今日の売上を考えるとマイナスになるお店だよ絶体。


「あ、コウさん。遅いですよ。私とさおりちゃん出来上がってしまいますよ」


サナエさん。さおりに酒飲ましたの? 思わずジト目でサナエさんを見る。


「あ、心配しなくていいですよ。ここ、おじいちゃんが経営してるお店なので、支払いは全部おじいちゃん持ちです」


「あの、サナエさんのおじいちゃんって誰?」

「「え?」」

さおりとサナエさんが固まってしまう。


「コウ君。知らなかったの?」

「え? な、なに?」

「意外です。コウさん、私のおじいちゃんは冒険者協会会長の柴田(シバタ) 円俊(エンシュン)です。ちなみに日丘 鉄斎さんの又従兄弟に当たります、おじいちゃんも新真大社流の免許皆伝ですよ」


あ、そうなのね。その情報100%いらなかったわ。てか知りたくもなかったわ。


話題を変えようと思いさおりに酒を飲ませた事を聞く。

「サナエさん。さおりはまだ17ですよ、酒飲ませたら駄目でしょう?」

「え? そんな事は無いですよ。酒に酔って大変な思いをする事がないように女は酒に強く無いと駄目です。コウさんは固すぎますよ」


「そ、そうですか?」

「コウさんは普段飲まないそうですね、でも今日は飲んでも問題無いと思いますよ」


「いえ、遠慮しておきます。明日、車の運転出来ないと困りますので」


サナエさんがさおりに近付く。


「さおりちゃん、コウさんってガード固すぎだよ。他当たった方が早い気がするけど?」

「そ、そんな事無いよ。この間も私が体調崩した時に心配して晩御飯作りに来てくれたし」


「晩御飯? それだけの為に?

その後はどうなったの? お姉さんに教えなさい。最後まで行ったの?」


「あ、あの~。

そう言う話は後程お二人だけでしてもらえますか?」


「コウさん。貴方は今や様々な人から注目をあ…、め………。わかってます?」


酔っているサナエさんの目が$になっていた。岩蜥蜴の魔石の事が頭に有るのだろう。

サナエさんの表情を見て一気に気持ちが冷めてしまった。どうにも敏感なんだよね、お金は大事だよねそれは俺も認めるよ。だってお金稼ぐ為に毎日ダンジョン入って怖い思いもしながら努力してるんだからさ。

でもさ、たかろうとしている奴を見ると殺意が沸くんだよね俺。親戚連中と同じだね、殺してもいい気がしてきた。さおりが俺の殺気に反応してフォローする。


「コウ君。何かごめんね

本当は今日、レアモンスターを倒せたからそのお祝いしようって2人で話になって、それでコウ君も呼ぼうって事で連絡したの」


ジョブをアサシンから大商人に切り替える。大商人なら、自分の感情をよりコントロールできるしアサシンよりはだいぶ理性的だろうと思う。


「そう言う話なら賛成かな」


サナエさんが俺とさおりを不思議そうに見ていた。


「ねぇ、さおりちゃん。

貴女達いつからそんな親密な関係になったの?」

サナエさんが俺とさおりを交互に見る。


「ちょっと、教えなさいよ」

一般人のサナエさんは俺の殺気は感じなかったようだ。それはそれで有難い。


もう、そこからは大商人の止めどないトークスキルを駆使して和やかに最後まで終えた。そしてサナエさんもほろ酔い加減で帰って行き、さおりがサナエさんを気遣っていた。

こういう付き合いを大人っていっつもやってるんだろうな。そう思うとかなり面倒に感じてしまう。


俺に酒の席は無理だわ。そう感じた。

翌日、車でホテルまで2人を迎えに行く。サナエさんは本当はお酒がかなり弱いらしく、昨日はかなり飲んでいて相当に出来上がっていたらしい。


二日酔いなのかさおりに支えられながらホテルを出てきた、何か逆な気がする。

さおりって、ほんとにこいつ17歳か?


(お酒は二十歳から。あくまでも作品の中のお話です)

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