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「ねえ、何でコウ君ってなんでこんなに何でも出来るの?」

それが俺の料理を食べたさおりの感想だった。


「慣れだよ。

冒険者になって直ぐに俺の面倒を見てくれたばあちゃんがいるの。その人から一番最初に掃除に炊事洗濯を教えてもらったの。


だからだよ。

何でも出来るわけじゃない、生活に必要だから必死で覚えただけだよ」


「そうなんだ。そのおばあちゃんって、前のマンションの管理人さん?」

「そうだよ。知ってるの?」


「うん。冒険者協会の協力会社でグループ作ってるの。その会合で会うかな、私も良くお菓子とかもらったの覚えてるよ」

「そうなんだ、さおりがばあちゃんを知ってるとは思わなかったよ」


「そうなの? でもコウ君凄いね」

なんか褒められて照れ臭くなってくる。


「よせよ、褒めすぎだ。恥ずかしくなってくる」

さおりが大人しくなった事もあり帰る事にする。


「じゃあな。なんかあったら手伝うから言えよ」

「え? それって何でも良いの?」


「良識のある範囲でな」

「そう言えばさ、コウ君いつもどこかに出かけてるよね。どこに行ってるの?」


は? 何でこいつそんな事を知ってる?

「ちょっと!! そんなジト目で見なくても良くない。私の学校の前を通るでしょう、それで気になったの」

「自動車学校だよ。Bランク以上のダンジョンって、車があった方がいい気がして免許とろうと思っただけだよ」


「車だけ?」

「いや、バイクの免許も取ろうと思ってる」

「へえ」

「車の免許取ってから大型の免許も取ってキャンピングカーに乗りたいなって思ってる。そしたらダンジョン近くで暮らしながらゆっくりと出来るしね」

「な、なにそれ? 初めて聞いた」

「当たり前だ、初めて言った」

「と、当然。その時私も一緒だよね?」

「何故? 単独AランクといつまでもDランクの俺じゃ、釣り合わないような気が」

「ちょっ!! なに言ってんの!! 

普通免許取ってから大型免許取るのに時間かかるでしょう。でもコウ君ならその時すでに暫定Aランクでしょうし、そうなったら私も一緒に連れて行きなさい」


「そうか? それも楽しそうだな」

「た、楽しそう? ホントに?」

「あ、ああ」

なんか楽しいかも、初めてさおりと話してそう感じたかもしれない。


その後、冒険者協会のサナエさんから連絡があって協会に来た。例の岩蜥蜴の貴重魔石が売れたと報告だった、行くといつものブースではなく会議室的な場所に通された。


「コウさん。おはようございます」

「おはようございます。サナエさん、なんか緊張してない?」

「ハイ。正直に緊張しています。私もあんなのは初めて見ました」

そう言ってタブレット端末を出す。


「これが昨日行われたオークションの内容です。

一緒にご覧になって下さい」


オークションを見るとサナエさんが緊張した理由がわかった。俺が取った岩蜥蜴の貴重魔石は25個。

その内特に珍しい、綺麗な魔石を外し23個をオークションにかけた。順番として小さい魔石からオークションにかけられる。


小さいと言っても赤ちゃんの手程のサイズの魔石だ。このサイズで最低価格が5万からのスタートだった。そして販売価格が35万、恐ろしい程の売上だ。だがその理由は至極単純で俺が持ってきた魔石の純度が高く、希少性が非常に高かったのだ。


そしてサイズが大きくなるに連れて最低価格が上がりもっとも大きなサイズで100万からのスタートだった。


「コウさん。驚かないで下さいね。

実はこの後、残り2つが物凄く珍しい魔石だったようで。と、兎に角。兎に角凄いんです」


サナエさんも興奮が止まらないようだった。それはリンゴと変わらない位のサイズの魔石で1つは透き通る朱色。もう1つは透き通る水色をしていた魔石だ。


オークションの運営から説明があった。

「この、朱色の魔石は過去20年は出てきていない色です。透かしでわかる通り中に傷もありません。本当にこれで見納めの可能性すらあります。


もう1つの水色の魔石は去年。1cm台の物が15年ぶりに出ました。その時ですら落札額が一千万円を越えた金額だったと記憶しております。これ程の魔石はこの後いつ取れるかは一切分かりません。

私も間も無く定年を迎えます、定年前にこのような魔石に出会えた事を感謝します。さて、朱色の魔石から行きましょう。最低価格は800万円からスタートいたします」


この後、あっという間に億を越える金額が飛び出し最終的に15億を越える金額で落札された。


次の水色の魔石はもっと激しく競り合いになり最終価格が28億で落札となって、どっちも買い手は世界に名だたる大富豪だ。


正直にこれを見て少し恐ろしくなってしまった。だってトータルで40億を越える金額が俺の元に来る。そこからオークション手数料、協会に払う手数料、税金を差し引き俺の手元に入る事になった。


「コウさん。

ここから、非常に大事なお話になります。まずはこの冊子をみて下さい」


そう言って渡されたのは良く宝くじなんかが当たった人がもらうような冊子だった。

いきなり大金が入って浮かれないように、騙されないようにと言う内容の物が書かれてあった。

だよな。正直に俺が一番驚いたわ。でも、残りの魔石は確か物凄く綺麗な虹色だったな。

そんな物出したらどうなったのかな、なんか想像しただけで怖い。

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