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引っ越しが終わり少し落ち着きを取り戻す。この日も協会の闘技場を借りていつもの刀の練習を始めた。


内容は、上段からの振り下ろし。

中断への振り下ろし。

下段への振り下ろし。


それをそれぞれに3000回行い、軽く汗を拭う。

感覚的にだいぶ良くなった気がしてきた気がしている。それから家に戻り朝飯を食べながらステイタスボードを見る。


名前 二前(ニノマエ) (コウ)


職業 中級職 騎士Lv1001


HP24558


MP24458


【格闘家Lv890、アサシンLv999、斥候Lv1023、マジックマスターLv1005、大商人Lv1010】


【任意発動スキル 隠匿Lv5 剣術Lv5 格闘術Lv5 体術Lv5 索敵Lv5 縮地Lv5 魔力強化Lv5 金剛力 インベントリ  気配遮断Lv5 生命察知Lv5 魔力察知Lv5 覇王の威嚇】


【常時発動スキル 魔力鎧Lv1 金剛体 神目 必要経験値-50% 獲得経験値+50% 記憶力アップ 魔力循環Lv5 運気アップ 精神強化Lv5】


普段Cランクダンジョンに入る事が増えるとレベルの上がり方が凄い事になっている。まあ、必要経験値-50% 獲得経験値+50%がチート過ぎるんだろうけど。


いつも来るCランクダンジョンの一番深い階層まで来る。まだ、ダンジョンボスは無理だろうと思うから無理だけはしない。


確かこのダンジョンボスはレベル2000以上でないと倒せないらしい、俺はそう聞いた。ボスの階層をうろつくとグリーンエイプよりさらに大きく強いモンスターのシルバーエイプが現れた。


姿形はまるでゴリラだが、でかい。


「マジか。動物園で見るゴリラのサイズじゃないよね」


ゴリラで握力が200kg、走る速度で40km、腕力が凄く一般的なゴリラでも車を軽くひっくり返して潰す位の力はあるらしい。


こいつはそれが数倍跳ね上がっている能力の筈だ。

シルバーエイプと対峙し攻めあぐねていると強烈な右ストレートを受ける。シルバーエイプの大振りの右ストレートをもろにもらってしまったのだ。


ドゴン!! 死んだ。そう思ったがまさかの無傷だった。


スキル、金剛体と魔力鎧のおかけだろう。シルバーエイプの攻撃より日丘さんが俺を軽く叩く方が100倍はきついし痛い。


それがわかると急にニヤッとしてしまう。


この程度の攻撃なら問題無い。さおり程の恐怖を感じる事が無い、おまけに日丘さんよりも力が無い。


あの2人と比べたら大した事が無い。俺は一気に攻め始める、もしかしたら俺はあの2人によって感覚が壊れたのかも知れないけど、そこは気にする事ではない。


「おめえには負けねえ」


刀を出して構えシルバーエイプに向かう。シルバーエイプも最初は余裕な顔をしていたが、俺が攻めに転じると直ぐにイヤな顔をし始めた。


そこからは徹底的に痛め付ける。


いや、言葉が悪いな。刀で一撃で決めようと思ったがうまく斬れずにシルバーエイプが一方的に攻められる、逃げようとするも俺の方が動きが早く逃げる事すら出来ない。

この日は全く駄目な日だった。どれだけ斬ろうとしても斬れず、上手くいった感覚があるがシルバーエイプが斬れる事はなく、打撃を与えるだけだった。


それはもう罪悪感の一言に過ぎない。斬れなかったのはシルバーエイプが初めてかも知れない。全身の骨と言う骨が折られシルバーエイプが最後を迎えた。


仕方なくダンジョンを出る。


1週間ぶりに何時ものラーメン屋にくると昼をちょっと過ぎて一番混雑してる時に来てしまった。


行列に並び約40分程待って席に付く。


「コウ、久し振りだな。なんかあったのか?」

「あ、店長。引っ越したんですよ。それでお店から少し遠くなっちゃって」


「コノヤロウ。他の店に浮気してやがったな」

「へ? 何を言ってるんですか」


するといつもの味噌豚骨魚介スープにチャーシューが10枚ものっていた。


「あざっす」


その後いつものように替え玉を3回、それから餃子を2人前食べて店を出る。

流石に食い過ぎた。協会に入るとサナエさんが別の人の対応をしていて、その人が終わってからシルバーエイプの魔石を卸す。


協会の中を通り裏口に抜けようとしていると付けられている気がして気配遮断スキルを発動。全て問題無いことを確認してから、裏口を出て家に戻る


家を出て、ばあちゃんに会いに来た。引っ越しも終わりようやく顔を出しに来た。するとマンションの鍵の入れ替え工事中だった。


「ばあちゃん。忙しい?」

「コウちゃん。大丈夫だけど管理人室には入れないよ」


「わかった、今日帰るね。ばあちゃんの顔見たかっただけだから」

何もする事が無くなり家に戻る。


新しい家が協会の近くの為か少しづつ冒険者の数が増えていく、協会によらずに帰ろうと脇を抜ける時に声をかけられた。


「コウ。久し振りだな」

それは警察官の白石さんだった、それから白石さんに連れられて協会に入る。


「白石さん、今日はどんな要件ですか?」

「別に、大した理由じゃない。


新人研修で新に法改正があってな。その説明の為に来た」

「そうでしたか。で、何で俺が?」

「次回の担当だろ」


「え?」

イヤ聞いてないぞ。そんな依頼あったっけ?


「心配するな、先程指名依頼を出して来た」


そんなやり取りをしながら協会の会議室に入る。法改正はあったが俺個人は何の影響もない内容だった。

事前検査と研修終了時に再検査が義務付けられたようだ、さらに簡易の金属探知機等を使い検査もする事になった。


そして次回の研修で懐かしい人に会う事になる。

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