表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/105

初級ダンジョンの研修がテレビ出てた事で初級ダンジョンに人だかりができるようになって入りづらくなった事もあり、初めてC級ダンジョンに来た。


来る人達は皆冒険者らしい格好をしている。


時々、一般人ぽい人を見かけるが初級ダンジョン程の混雑はない。


初めてCランクダンジョンに入った、ここはウルフ系のモンスターがメインのダンジョン。


Cランクダンジョンは中級から上級の冒険者達が入る。モンスターもある程度強いが数がまとまって出現する事が多いのも特徴だ。


神目にモンスターの反応がある、幸い一匹で行動しているようだ。


バトルナイフを両手に持って構え少しづつモンスターに近づく。ここのモンスターは鼻がきくのが特徴でかなり離れた場所からでも俺達の存在を把握して近付いて来るのだ。


お互いにその姿を目視で確認、大型犬よりさらに大きい気がした。


縮地を使い距離をつめ、バトルナイフを振り下ろす。


ザシュッ。


モンスターの首に深くナイフが刺さる。もう一つのナイフを足元から刺し込み心臓を捕らえる。数秒、俺に噛みつこうともがいていたが絶命する。


初級(Dランク)ダンジョンとCランクダンジョンのモンスターの差が激し過ぎる気がする。


どうせ研修するなら、Cランクダンジョン研修をすれば良いのに。そう思う程だ。


今回は一匹だけだから良かったけど集団でこられたら勝てる自信がない。


とりあえず一番浅い階層をウロウロとしながらウルフ系モンスターが一匹でいるのを捕まえては倒すを繰り返し、初のCランクダンジョンを終える。


最終的に50匹以上のモンスターを倒した。


名前 二前(ニノマエ) (コウ)


職業 双剣使いLv38【暗器マスターLv1 行商人Lv1】


【スキル 隠匿(スキルLv3)を取得】


【派生スキル 金剛力 剣術Lv3 精神強化Lv3 金剛体 神目 宿地 必要経験値-50% 獲得経験値+50% インベントリ 記憶力アップ 索敵Lv3 気配遮断Lv3 生命察知Lv3 魔力察知Lv3 魔力循環 魔力強化 運気アップ 威圧】


流石はCランクダンジョン、モンスターを倒した後のレベルアップが半端じゃない。


それから数日、Cランクダンジョンに通い裏ジョブのレベルアップにつとめた。


名前 二前(ニノマエ) (コウ)


職業 暗器マスターLv41【双剣使いLv48 行商人Lv28】


【スキル 隠匿(スキルLv3)を取得】


【派生スキル 金剛力 剣術Lv3 精神強化Lv3 金剛体 神目 宿地 必要経験値-50% 獲得経験値+50% インベントリ 記憶力アップ 索敵Lv3 気配遮断Lv3 生命察知Lv3 魔力察知Lv3 魔力循環 魔力強化 運気アップ 威圧】


そして1週間、毎日毎日朝から晩までモンスターを狩り続けたのが良かった。かなりレベルが上がっている、Cランクダンジョンサマサマだ。


翌日がコボルトダンジョンの研修と言う事もあり、魔石等を卸す為に冒険者協会に来た。


受付を待つ間に日丘さんに見つかってしまい、チョークスリーパーをかけられる。


「がっ!!


日丘さん。待った待った。死んじゃいます」

それは何時もの手加減が一切なかった。


「こらぁ、このストーカー男。ストーカーの癖に顔を出さないってどういう事だ?


私の配信が出来ないだろう」


なんつう理不尽。そう思いつつも意識を無くす。気が付くと怒鳴り声が聞こえて来た、虚ろな感覚の中で体を起こす。


「コウ君 大丈夫?」


「あの、ここは?」


「協会の医務室よ。私は看護師の沢木。よろしくね」


「サワキさん。あの、どうしてここで俺寝てたのですか?」


「コウ君、何も覚えて無いの?」


「嫌、なんか思いだそうとすると体が震えてきてしまって。俺、雷にでも撃たれたのでしょうか?」


「ふう。


雷の方がましだと思いますよ。日丘さん、容赦無いから」


どうやら日丘さんのチョークスリーパーであの世に逝きかけたようだ、そしてお冠な留萌さんに引きずられるように医務室に日丘さんが入ってきた。


「コウ君、すまない」

留萌さんが頭を下げる。


「コウ。ごめんなさい」

珍しく反省し切った顔の日丘さんが頭を下げて謝罪の言葉を言う、それから何時もの買い取りブースに移動して魔石を卸す。


「コウ、お姉さんに正直に言いな。これはC級ダンジョンの魔石だよね」


「ハイ、あの研修の後どの初級ダンジョンも人だかりで入れないので。で、Cランクダンジョンの浅瀬に入って経験をつんでました」


「勝手にC級ダンジョンに入って何考えてんの?」


「だって、誰かさんが付けた伝説のFランクを探せなんて看板付いていたりすると、当然入れないでしょう」


「う!」


「おまけに見ましたよ動画!!


ほんっとうに人の事ストーカー扱いですよね。

これ以上酷い動画流すなら、担当を変えてもらいます。


留萌さんに相談はさせて頂きました」


「へ?」


日丘さんの顔が変わる。本気で落ち込んだ顔をしている。


「コウ、すまない。今後は気を付ける」


「わかって頂けたら良いです。とりあえず伝説のFランクを探せの看板は取り外して下さいね」


「ち、しょうがねぇ」


なんだろうこの人。全部俺が悪いみたいだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ