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トラップに入ると麒麟の予想が当たっていた。


10階層のモンスターが50匹位いる。

それを見ていたゴールドが指示を出し四聖獣を中心に戦い始めるが、中には混戦を抜け出したモンスターが来る。が、さおりが楽しそうに倒していた。


そう言えばさおりとダンジョン入るの久しぶりだったな。ほぼ半年俺の介護だったしな、そう思うとさおりの楽しそうにしている姿が何となく嬉しかった。


ダンジョンモンスターの群れを倒し終えると麒麟が何かを探し始める。ある程度、当たりを付けたのかダンジョンの中心に降り立つ。


「主、有った。ここはダブルトラップだ。この奥に本当のボスがいる」


その声を聞いたのか、キリー、ブルー、ホーンが出てくる。


「お前達も出たままで行くか?」


俺の問いかけにキリー、ブルー、ホーンの3匹が頷く。


「じゃあさおり、行くよ」

「オッケー任せて」

ダブルトラップにはまるように中に入る。そこには城があった、中を守るのは沢山のアンデットタイガーの群れ。そしてそれを支配しているキリーそっくりなモンスターとブルーに似たモンスターがいた。


「主、あのアンデットタイガーは不味いね。クリスでも勝てないよ」


「わかった。クリス、シルバー、ロック、大岩、ワニ。お前達は寝床に戻れ」


刀を抜いて構えをとる。

「ゴールド、お前が四聖獣達の指揮を取れ」

「仰せのままに」

「キリー、ブルー、ホーン。大事な局面だ。死ぬことは許さない」

「「「シャー!!」」」


「さて、さおり。行くぞ」

「了解」

俺とさおりの前を朱雀が飛んでアンデットタイガーに向かう。朱雀が飛ぶことで朱雀から落ちる火の粉に当たりアンデットタイガーが燃えて消えていく。


その隙を縫うように進み真ん中あたりまで来る、すると突然アンデットタイガーが動きを止めて後ろに下がる。俺達を囲むようにアンデットタイガーが陣形を取った、そこには藍色の女性の着るドレスを纏ったレイスがあらわれる。


「主、気をつけてね。あれはレイスの王女と呼ばれるレイスだよ、他のレイスと比べものにならないくらい強いからね」


「わかった」


俺が返事をしている間に青龍が周りのアンデットタイガーを倒す。青龍は水魔法を使った癒し魔法も使えるらしい、本当に四聖獣は不思議なモンスターだ。


さおりを見るとレイス系はかなり相性が悪いらしく、苦笑いしていた。


「俺が行く」


レイスの王女と対峙する、それと同時にさおりを中心に残ったアンデットタイガーを倒すべく動きだす。


「ギ、ギッ、シヤー」


アンデットの王女が俺を見て指を指し、何かを言う。


「麒麟、通訳して」

「ホイホイ。

お前達に、未来はない。ここでみんな死ぬ。だって」


「闇縫い」


レイスを捕らえる事が出来るのか分からなかったが闇の手を伸ばし手足と胴体を捕まえる。レイスの王女が動きが取れずに焦り始めているのがわかる。正直俺も、まさかこんなに上手く行くとは思わなかった。


闇のエネルギーなら、闇魔法で捕まえられるかもと俺の脳筋がそう訴え始めた。ふ、脳筋最高だぜ。駄目なら切り変えるだけだもんね。


「俺達にどんな能力があって、どんな攻撃をするかもわからないのに、こんなに近付くなんて戦いの経験無いだろ。


お前の負けだ」


捕らえられ身動きが取れなくなったレイスの王女をキリー、ブルー、ホーンが攻撃し始める。


いかにレベル差があると言っても3匹が一斉に攻撃を加える。それで負けるはずか無い。


するとキリーに似たボスモンスターが飛び出して来た。


「ゴガー!!」


そこに遠吠えをしたゴールドが間に入る。


「手を出すなら、わしらが相手だ」


ゴールドの言葉に四聖獣達が周りを囲む。さしもののボスも動きを止めるしか無いようだ。


「ジャーー!!!!」


レイスの王女の叫び声と共に魔石を落としレイスの王女が消える。


「ゴールド、ご苦労さん。

後はさおりの手伝いでもしておいてくれるか、こいつは俺が片付ける」


「仰せのままに」


ゴールドと四聖獣がその場からはなれる、するとボスが俺を見て馬鹿にしたような態度を取る。


「シャー」「やれやれ」

「シャ、ジャーシャ」「雑魚だけ残ったか」

「シャー、シャシャ、シャー」「逃げるなら、俺は追わないぞ」


「麒麟、同時通訳ありがとう、それでなくても馬鹿にしてるのはわかってるから」

「え、妾頑張ったのに」


「うん、麒麟。偉いぞ。だから、少し下がってな。俺を馬鹿にした代償を払ってもらう」

「魔纏い ダブルヒール」

とっさの思いつきでヒールを刀に纏わせてみた、こいつらを倒すにはやっぱり聖魔法か回復魔法だろう。脳筋な俺の発想はいたって単純、そこに物事の理やルールなんて物は存在しない。出来ないなら他を試す。やって駄目なら他を試せばいい‘’当たって砕けろ‘’の精神だ。本当にそれだけだ。


縮地を使いボスの右横に移動。その勢いのままに横に刀を凪ぐ。


スパッ!! ジュ、ジュー!!


ヒールを纏った刀がボスの体を斬る。斬られた体が蒸発を始める。


「シャー!」


焦りを覚えたのか、手に持つ大鎌を下から振り上げてくる。


動きはさおりの薙刀に似てる。その大鎌の動きに合わせ1歩後ろに下がり、大鎌をかわした所で前に踏み込む。


すると持ち手を高く振り上げ柄を俺の顔に打ち込んで来た。


ブン!!


大きな音を出して空振りする。そのボスの右腕を肩に近い所から斬り落とす。


ジュッ ジャーアー!!


斬り落とされた腕が消滅する、そこに合わせ袈裟斬りでボスの左腕から腹にかけて斬る。


ボスの魔核が見えた。


「行けぇー」


「「「シャー!」」」


キリー、ブルー、ホーンの攻撃がボスの魔核を破壊すると、するとそこに3つの宝玉が現れた。


青の宝玉はブルーの前に、赤の宝玉はホーンの前に、そして漆黒の闇、黒く輝く宝玉がキリーの前に現れた。


「主、始まるよ。もしキリー達がリッチになったらもう一度戦う必要があるかも知れない」


「わかった。


キリー、ブルー、ホーン。何があっても俺がお前達の全てを受け止める、お前達の主を信じろ」

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