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翌朝、さおりが俺の部屋にくる。


相変わらず勝手に鍵を解除して勝手に入ってきた。

「おはよう。体調はどうだ?」

「バッチリ。それより朝ごはん食べたい」


「家は食堂じゃねえよ」

「えー、良いじゃん。コ~クン♡」


「はぁ。わかったよ。取りあえず座って待ってろ」

「やったね」


ガサゴソと冷蔵庫を漁り朝飯の準備を始める。


「昨日、麒麟すぐ帰ったか?」

「う~ん、割りとゆっくりしてた。ぬいぐるみが気に入ったみたいでずっと持ってたよ」


「ふ~ん」

「余り興味無さそうだね」


「そうでもない、けどあれでもモンスターだ。

やっぱりダンジョン以外で活動することが少なからず影響出るんじゃないかって、心配なだけだよ」


「そっかぁ」


「時々、白虎や玄武に押さえられてる時があるから、全く影響無いとは言えないよ」

「で、コウ君は何か変わったりした?」


「わからん。それより、朝飯出来たぞ」



◇◇◇◇◇◇



ダンジョンに入るが珍しく麒麟が自分から出てこない。


「さおり、他に誰かいるみたいだ。行けるところまで2人で行くぞ」


「了解」


麒麟を始め、俺の配下達は近くに他の冒険者がいると感じると出てこないばかりか魔力や気配すらなく、大人しくしている。


モンスターが少ない所を選び進んでいくと途中で5人組のパーティーと会う。


簡単な挨拶をして先に進む。


するとキリーが一瞬、常闇の寝床を抜けたと思うと直ぐに戻ってくる。後を付けてきた者がいたらしく、キリーの攻撃を受けて足止めをされたらしい。


仕方なく、ダンジョンの脇の小部屋のような所に入り土魔法で入り口を塞いで様子を見る。


「おい、消えたぞ」


「やっぱりだ。あいつらだろ、レイラが言ってた有能な冒険者って言うのは」


「よし、この先に大きな広場のような場所がある。そこで待ち伏せだ。あいつらを捕まえてアメリカに渡れば俺達も限界突破出来るダンジョンに入れるぞ」


冒険者達の気配が消えると同時に麒麟が出る。


「主、有名人は大変だね。でもどうするのあいつら?」

「確かにな。やっつけて良いなら問題無いんだがな、そんなことしたら余計に厄介な事しか起きないな」


「なら、ここは妾がなんとかしましょう」


そう言うと通路に出て大岩とワニを出す、暫くすると麒麟が逃げてくる声が聞こえてくる。


「助けてぇ」


その後ろを大岩とワニの怒号がダンジョン内に響きわたる、その姿をみた冒険者達が麒麟を助けるように逃げてきた。大岩とワニはギリギリ冒険者達がかわせる位の噛みつき攻撃を加えながら冒険者達を追いかける。


「あ!」


「おい、大丈夫か?」


「いいから逃げて!!」


そこに大岩とワニが怒号を上げて冒険者達を追いかけ始める。


「俺達が引き付ける、あんた自力で逃げろ」


そう言うと冒険者達が大岩とワニを焚き付けるようにダンジョンを下り、出口に向かって走って行く。


「主、もう良いよ」

そう麒麟に声をかけられた。

小部屋から出て見ると何か誇らしげな大岩とワニが俺達を待っていた。


「大岩、ワニ。ありがとう」


そう言って体を撫でると満足げな顔をしている。


ワニと大岩を寝床に戻す。

その後麒麟と白虎、玄武と共にダンジョンを走り豚鬼の階層に来る。


正直に、仲間に入れたモンスターがいた場所で、その後がどうなるのか知らないから少し興味があった。


だが、この階層はモンスターが出る事なく次の階層に来てしまった。もしかしたら闇王の命令に従わなかった為に完全に消えてしまったのかも知れない。


「次の階層に行く」


「あ、主。さっき逃げた冒険者がまたダンジョンに入ってきたよ」


「気にせずに進む。今日中にボスまで行くぞ」

「「「オー!」」」


何故かさおりと麒麟がウキウキとしながら歩き始める、次の階層に入ると高い木々が生い茂る場所に出る。


「主、多分だけど。猿鬼の階層だよ」


シュッ チュタタタタッ!


どこからとなく複数の矢が飛んできて俺達の前に刺さる。


「主、ここは私に任せて下さい」


白虎が俺の前に立ち、大声を上げる。


「ガオーー!!」


白虎の威嚇を込めた雄叫びにやられ多くの猿の群れが木から落ちる。


「猿面冠者! 私が遊んでやる。出ておいで」


「麒麟、猿面冠者って何?」

「猿鬼を馬鹿にした言葉だよ。

良く見ててね。猿面をかぶった男に見えるけど顔は本物の猿なの。


豚鬼、猿鬼、鳥鬼はその昔、鬼の王 酒呑童子の怒りを買い、顔を豚、猿、鳥に付け替えられたって言われる曰く付きの鬼人族なんだ」


「え、元々鬼人族なの?」


「多分。妾もそこまで詳しく無いけど妾の記憶が間違えて無ければそうだよ」

そこに身長2mを越える大きな体に、サイズの合わない猿の面を付けたような男があらわれる。


「ギャー!!」


猿面冠者は明らかに苛立っている、弓を構えると矢継ぎ早に白虎に矢を放つ。


矢は白虎の前で勢いを無くし地面に落ちる。それを見た猿面冠者は弓を捨て剣を持つ。


「ギャーギャーうるさいね。

あんたは鬼人族としての誇りも捨てたのかい?」


シャラ!


剣を抜く音が聞こえると猿面冠者が白虎に斬りかかる。

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