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1階層は虫ゾーンだったようで朱雀の炎で全てを倒して行く。
2階層に行く階段を発見。その階段を勢い良く太郎と次郎が駆け抜けて行く、俺達もそれに続くが階層の前で太郎と次郎が立ち止まり唸り声を上げている。
太郎と次郎を抑えて俺とさおりが先に行くと天井一杯に大蝙蝠の群れを発見。
寝床に戻った朱雀を呼ぼうとすると麒麟に止められる。
「主、ここは玄武がいい。地面も何か変だし」
「わかった。玄武、頼めるか」
「「ハイ、お任せください」」
玄武が表に出るとワニと大岩が後に続く。
ワニと大岩は玄武にぴったりと付いて行動する。何も今回に限った事でない、玄武が出ると自分達も出て玄武の露払いを率先してやったりしているのだ。
玄武に攻撃を仕掛ける大蝙蝠の群れ、そこに突進して体当たりで倒して行く大岩とワニ。
やられた大蝙蝠を見るとゆうに1mはありそうなサイズだ。
ある程度進むと玄武が大岩とワニを後ろに下げる。
地面がぬかるんだ場所に出た。ダンジョンは洞窟形で横に部屋があったり広くなった場所にモンスターがいたりしている。
それを考えるとこの沼地がモンスターの巣窟だろう。
玄武が地面を何度か踏みつける。
ゴゴゴゴッ。
地震のように地面を揺らし泥濘が盛り上がり、中に隠れていた両生類系モンスター、ガマ蛙が出てくる。
ガマ蛙達が泥から出された事に気付いていないのか、入ってくるのを待ってじっとしている。
玄武とクリスが岩槍と岩弾を同時に放つ。
ズガガガガガー!! ダダダダダダダ!!
あらかた倒し終えた所でシルバーの氷のブレスを出して生き残ったガマ蛙を全て凍らせる。
するとワニと大岩が凍った泥濘の中に突進していく、ガマ蛙の中には生き延びたものがいたらしく、その全てを巨体で押し潰していた。
ワニと大岩が全てを潰し終えたようで泥濘から出る。すると歩き易くするためシルバーがまたブレスを出して地面を固める。
そしてこの泥濘を越えると次の階層につながる階段を見つけて3階層に入る。
「コウ君。モンスターレベルはどう?」
「うん、多分ガマ蛙はA、大蝙蝠はB、1階層の虫系はB~C。ざっくりとだけどそんな感じかな」
「ガマ蛙をAランクして良いの?」
「うん、あの泥濘をどう攻略するかも含めてAランクって感じかな。けど、階層が変わるとモンスターの強さが変わるのは少しやりにくいね」
「オッケー。今の録音したよ。後でメモと合わせて報告だね」
「うん、俺的には今の所はAランクダンジョンだけど、Aランク冒険者からするとSランクと判定を出すかもね」
さおりが厳しそうな顔をする。
「でも確かにそうかもね。私も確かに一つ一つのモンスターに脅威は感じないけど、ダンジョンの作りでこうも攻略が難しくなるのは、ちょっと考えものだね」
「主。また来たよ」
「了解」
虫系から両生類系のモンスターと来て次はワーウルフ、亜人系モンスターだ。
コボルトダンジョンのボスより、何倍も強そうだ。体格も良くて背も高い。
「キリー、からし、トラオ。出ろ。他にやりたい奴は出て良いぞ」
すると白虎とロックも出る。
「任せる」
「「オオー!!」」
白虎とロックの雄叫びとともに、からしが飛び出す。
ここ最近暴れ足りない感じだったからしが一気にワーウルフの群れに突っ込む。
取り囲まれる状態でも気にすることなく暴れ続けるからしを見て、興奮状態になったロックもからしの横に飛んで入る。
ドシン!! ロックが着地した衝撃で下敷きになり、踏み潰したワーウルフ達が消滅する。
「ゴワーー!」
ロックが威嚇効果の有る雄叫びを上げるとワーウルフの群れが一瞬動きを止める。
ジャッシャー!!
甲高い空気を切り裂く音がしてワーウルフの中に一つの道が出来る。
白虎の放った風魔法でワーウルフの中に一つの道が出来るくらいにワーウルフを倒していた。最後にエイプコングが出てきてワーウルフの群れに向かう。
この階段はワーウルフしかいないのか倒しても倒してもワーウルフが出てくる。
「もしかしてさ、モンスタートレインかな?」
さおりが緊張気味に聞いてきた。
「大丈夫だよ。間も無く終わるよ」
麒麟がフワフワと飛びながら状況を見て教えてくれる。
「白虎はやっぱり強いよね、白虎が上手く数を減らしてるから問題無いよ」
ふと白虎が俺のもとにくる。
「主殿、奥に見慣れない種族のものがいます。1度みんな戻してもらえますか?」
「わかった」
「全員、戻れ!! 緊急事態だぁ!」
「「「オオー!!」」」
ロックとからしが最後にワーウルフ達の頭を踏み潰しながら帰ってくる。
それと同時にゴールドと青龍が飛び出して来た。
「主殿、すみませんが、ここは我々にやらせてください」
「何がいる?」
「鬼人族。我々の因縁の敵です」
「何かあれば直ぐに戻れよ」
「はっ」
ゴールドが龍の姿になると光魔法を出し、ワーウルフを殲滅する。




