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(昨日投稿出来なかったので本日は2日分投稿させて頂きます)


「あはは、実は婚約者がいて、プロポーズを受けたのね」


「「プロポーズ」」


「うん。相手も冒険者でさ。


ランクはBランク。補助魔法に特化した特殊スキル持ちなのね。彼はクラン赤の魔女に加入してて私とパーティーを組んでるの」


凛曰く、今の凛の状態では一緒にダンジョンに入っては駄目だと親から言われているらしい。


刀が上手く扱えず、魔力循環が上手く出来ない、その為に結婚するなら冒険者を辞めるように双方の親から言われていると悔しそうに話す。


でも、婚約者は凛とダンジョンに入りたいし、凛に冒険者を続けてもらいたい、凛が冒険者を辞めるなら自分も辞めると周りに宣言したらしい。凛としてはどうしても相手の思いに答えてあげたい。その思いで今回来たらしい。


さおりの顔がやけに燃えていた。

「わかった。私達が協力する。ね! コウ君」


へ? 俺まで?


「何? その顔。何か不満なの?」

「い、いえ。やらせて頂きます」


改めて凛を見て話す。

「取りあえず、武器は出張所で借りて扱いに慣れよう。それと協会本部に鍛冶屋がいる、そこにも様々な武器が置かれてある。


そこで武器を見るといい。


武器は調達出来ても実戦経験が足りなすぎる気がするな」


「なら、毎日道場に来れば良いじゃない。おじいちゃんも槍の指導を久しぶりに出来たって少し嬉しそうだったよ」


「で、いつまで東京に居られるの?」


俺とさおりが凛を見る。


「期限は来月の20日まで。20日にお互いの両親共に東京に来るの。

そしてSランクダンジョンで成果を見せないといけない」


「なら、最初に鍛冶屋だね。どれ位の期間で武器が出来るかを先に調べる。それから両手長剣にするか、槍にするかを先に決めないといけないね」


「あのさ。コウとさおりちゃんの対戦を見て、私さおりちゃんのファンになった!


ぜひ、さおりちゃんに槍を教えてもらいたい。

武器は槍一択で行きます。お願いします」


凛が深々と頭を下げる。


「わかりました。受けさせて頂きます」


さおりか真っ直ぐに凛の思いを受け止めた。

この翌日に、さおりと凛と3人で協会本部に来て鍛冶屋に顔を出す。


「お、コウにさおりじゃないか。どうだ刀の調子は?」


「完璧です」「私もバッチリ」


「よかったよ。それでそっちは新しいお客さんかい?」


「そうです、まだ魔石が準備出来ていないのでこれからになりますが槍をお願いしたいです」


「槍か? こっちに見本がある、いくつか見て試したらどうだ」


そう言われて4本、長さと重さ、刃の形状が違う物を持って巻き藁を突く。


魔力循環が出来ているので巻き藁に深々と全て刺さる。


さおりと凛が話し合い槍の柄は少し短めで刃が十字になっている物を選んだ。


これは槍の柄の部分を含めダンジョン鉱石が使われている物らしい。


「この槍は柄の部分は別売のがある。それを合わせるだけだから、残りは刃の部分だな。両方ダンジョン鉱石だが刃だけなら1週間から10日と行ったところだ」


「了解しました。魔石が取れたらまた来ますね」


凛の決定は早かった。


その後、さおりと凛を連れてSランクダンジョンに入る。

凛とさおりが出張所から槍を借りてからダンジョンに入る。モンスターを相手にさおりの熱血指導が続く、凛を見る限り刀では対象出来なかった事まで槍でこなしている。


2日前に初めて槍を握ったとは到底思えない程の実力だ。


午前中にダンジョンに入り、夕方から道場に来て鉄斎からの指導を受ける日々が続く中、ついに魔石を取りに行く日が来た。


凛と2人、Cランクダンジョンに入る。


アンデットの階層を凛の光魔法で抜けていき、次々と階層を上げ岩蜥蜴の階層に入る。


「ここからは数をこなす。出来るだけ沢山倒して魔石を拾って使えそうな物だけ使う。


良いか?」


「了解した」


次々と岩蜥蜴を倒していく凛の後をくっついて魔石を拾い集める。すると凛が1ヶ所くぼ地を発見。


「なあ、コウ。ここも入れるのか?」


「初めて見たな。行ってみよう、こう言う場所にレアモンスターがいたりするからな」


凛が俺を見てちょっと迷惑そうな顔をしていたが気にすることなく、くぼ地を進む。そこには普通の岩蜥蜴よりちょっと小さな綺麗な岩蜥蜴がいた。


頭の中に麒麟の声が響く。


「主、水晶蜥蜴だよ。ちょー貴重種だよ。仲間に入れよう」


麒麟の声を無視して凛に声をかける。


「凛、良くわからないが貴重種だ。必ず仕留めろ」


「了解」


凛が魔力を槍込めると光魔法が発動。光の矢が複数出現すると一気に水晶蜥蜴をとらえる。


だが、キラキラとした体の表面に光魔法が弾かれる。


「闇魔法 闇剣纏い」


闇魔法を刀に纏わせ水晶蜥蜴の頭の一番薄い場所に刀を突き刺す。


「やったぁー」


麒麟の声が頭に響く。魔石をそのままダンジョンに残し、水晶蜥蜴の体だけを常闇の根戸にしまう。この子は麒麟のペットだな。


取れた魔石は本物の水晶のように輝き、光の当たり具合で赤、青、金色に輝きを放っていた。


「凛、かなり貴重な魔石だ。販売するもよし、槍に使うもよしだ」


そう言って凛に魔石を渡す。


「良いのこんな貴重な魔石?」


「俺とさおりも負けず劣らずの魔石を刀に使っている。

俺は貴重な虹色魔石、さおりはブルーに輝くシルバーウルフの貴重種の魔石。

どっちも売れば一生、働かなくても食べて行ける物を使っている」


「わかった、ありがとう。これで槍を作ってもらう」

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