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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ピアスの願掛け

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

人のことは許せても、自分の事は許せない。

なんて事ありません?

誰か『本当に気持ち悪い』って冷水浴びせてくんないかな。

同性愛者の事を気持ち悪いと思った事は決してない。誰かが誰かを愛するのは、悪い事じゃない。そうやって何かしら世界が優しくなれば良いと思っている。

でも……私が同性の誰かを愛するのは、やっちゃいけない事だと思っている。


しばらく連絡を取っていなかった友人から、連絡が来た。常に忙しく、此方から連絡をするのは遠慮していたから、物凄く、とても嬉しい事だった。

それが突発的な、本日中に決まったものでも大いに構わなかったし、寧ろそれが死ぬほど嬉しかった。合間を縫って、時間を作ってくれたという事だから。

そうして予定通り、映画館に行った。やたら大きなポップコーンを買って、二人で分け合った。まるこくて、ポロポロ落ちてしまうので、指ごと口の中に捩じ込んだ。 衛生的な問題から、何度も、何度も手を拭いた。

意図しない関節キス。私が触れた唇が、この丸っこい玉カスに当たれば、それは関節キスと言えてしまうのだろうか?

そこまで考えて、自分が今、どれだけ気持ち悪い事を考えているか思い知った。間違っても同性……いいや異性にだって向けて良い感情では無い。相手が生粋に友愛を向けてくれているのに、それはとんだ裏切り行為だった。

忘れろ今すぐに。何もかも。でも…………私は多分またやってしまう。気付かぬうちに、無意識に、接触を求めてしまう。

だから猛烈に手を拭いた。この、気持ちの悪い、決して綺麗とは言えない感情を拭い去る様に、ティッシュに指を擦り付けた。それで気持ちの悪い想像さえ拭いされればどれだけ、どれだけ良いだろう。でも……消えないのだ。こびりついて、離れてはくれないのだ。

死にたくなってきたなぁ……。猛烈に。相手が欲しがる感情と同じものが与えられない自分が、忌々しくて仕方がない。この件に置いて、私は何処までと加害者だった。

そうして映画を見終わった後、彼女は私と共に席を立つ。長らく座って乱れた髪を手で撫で付ける時に、ふと、耳にピアスが空いているのを知った。左耳に一つ。黄金に輝くシンプルなもの。

「ポップコーン有難うね。高かったっしょ?」

「いやいやいや? 普通サイズだと思っていたら、デカいのだったから、食べるの手伝ってくれて有難いよ」

期待するな。相手が同性愛者である事なんて。そんなのはただのまぐれだ。そんな気持ちをかき消す様に、私はトレーを持ってその場を後にした。

このゴミの様に、バケツの残りカスの様に、早くサヨナラしないと。

映画館のポップコーンって、Mサイズ頼んだらLサイズ出て来るんですよ。

映画見ている間に食べ終わるか……と別の不安が頭をよぎりました。

そう。それは恐怖。


カミングアウトされて、冷静で居られるかどうかは分かりません。された事ないんで。

でもただ人を好きになっただけなのに、『気持ち悪い』と全否定されるというのは、苦しい事だと自覚してます。


だからこれは自分に向ける感情だから許される話。


なんなんだよ。本当に。書いてて本当に気持ち悪い。軽蔑されて然るべき。

ポップコーン食べながら、関節キス浮かぶか? 普通。恥を知って欲しい。


そんな断罪を求めている話。誰かに斬られないと、断てない感情ってあると思うんですよ。

ただそれを恋情のある人間にやって欲しいかって言われれば、そんな事はないんです。

怖くて出来るわけない。絶対に立ち直れない。身体的か心理的か知らないけど、本当に死んでしまう。


だから心にひっそり忍ばせるか、こうやって相手の耳に入らない様に自虐するんじゃないかな。

日記は全て小説です。


あ、解説忘れてた。

ピアスって、付ける耳と個数によって意味が変化するんですよ。

右耳と偶数は女性らしさ。

左耳と奇数は男性らしさ。

だから女性が左耳に奇数のピアス開けるのは、同性愛者のアピールになるんです。


※だから異性愛者の方は耳に入れといて下さいね。


鏡花の気持ちが分かった気がします。

ガチでしんどい。感情理解しながら書くの。本当しんどい。そりゃ狂うよ。

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