ヒャッハー
「先輩、エルフゲージの掃除まだやってたんスか」
後輩が来た。
「ああ、ちょっと手間取ってな」
「その…鳴き声と先輩の声が聞こえてましたよ。大変でしたねえ。入り口見張ってますから、やってきていいっスよ」
「おま、でも…」
「大丈夫っスから。皆やってることっス!」
「…そうか。わかった。ありがとな」
再びエルフの森に戻る。
「よう」
「あっ負け組ペドフェリア人間さん戻ってきたぁ〜」
「ぷぷぷっ 何?キモいから近づかないでくれる?」
「エルフの森」と書かれた看板をどけ、柵の中に入る。
「ちょっやだ、何?弱っちい人間さんがエルフの森に何の用なの?ころすよ?」
「おねーちゃん、やっちゃってよ」
「しょーがないわね、久しぶりにお姉ちゃんの強いとこ見せたげ」
【ドゴォッ!!】
「っ?!?!?!」
「お…ねえちゃん?」
【ドゴッ!バキッ!】
「ぅ゛っぉ゛っ」
「え?え?おねえちゃん?なんでやりかえさないの?」
おねえちゃんは二段腹を手で押さえて涙目になっている。
「ごべんな゛ざい゛!!!」
「お…おねえちゃん?!」
「何がごめんなんだ?」
「わたじだじがわるがっだでずっ…うぐっ
にんげんざんのっぢがらを…なめてばじだ…
いもうとのごどはゆるじでぐだざい!」
「そうかそうか」
「おねえちゃん?なんで人間さんなんかにあやまってんn」
妹エルフが飼育員さんに手を振り上げたが、その手はパシッと姉に掴まれた。
「だめっ!人間さんに逆らっちゃダメでしょ!ほら、ゲージに帰るの!」
「えーおねえちゃんの仇を!」
「ダメったらダメ!」
姉エルフは妹エルフを引きずって檻の奥に帰っていった。