定期演奏会を見終わったよ
物語が全く進んでいないのに累計5万文字いってるみたいです(笑)
目指せ文庫化!(笑)
「今日の演奏で感じたことを、自分達で表現出来る様にしましょう!今日はここまで!!」
演奏終演後、ホールの一角に集まり天馬さんのあいさつで各自解散となった。
俺と新美、そして鞍馬の三人で帰りながら今日の演奏会の感想を言いあう。
「凄かったね!定期演奏会ってあんな感じなんだね。演奏も良かったよね」
新美は鼻息荒く語る鞍馬を苦笑しながら「そうだったね」と返す。
「他校の演奏を生で聞くのは初めてだからね。鷹谷くんはどうだった?」
「鞍馬と同じ感想だよ。みんな上手で楽しそうで、聞いていて楽しかった。……ただ、こんなにも早く3年が引退ってのは悲しいよな。俺達で言うと、もう天馬さん達が引退するって事だからな」
「そればっかりは仕方ないさ。いつかは引退の日は来る。早いとは思うけど勉学が大変なんだから、進学校は」
「浜北の人達は3年が居ない状態で大会に出るんだよね、練習量も凱旋の倍くらいやるのかな?僕多分ついていけないかも……」
「その前に吹部に入らないだろうね。浜北の吹部男子4人だよ?君達が気軽に入ろうとは思わないだろうね。……たとえ、同じ中学だった奴ととりあえず一緒の部活に入ろうとか、先輩に拉致られて楽しそうだから入部しようとか思っていたとしても、女子がたくさんいたら思わないだろう?」
「うっ……!」
「ふぇ!」
俺と鞍馬は絶句する。
新美はその姿を見て微笑を浮かべ、「よそはよそ、うちはうちさ」と言い切る。
たしかにそうだな、俺も鞍馬もこの高校じゃなきゃ吹部に入るなんて思わなかっただろう。男子が吹奏楽部?といった女性多数の中に入れる勇気がないのと、吹奏楽は女子がやるものという固定観念が皆の中にあるのが本心だ。
浜北は早くも3年がいなくなる。だが、それをバネに1・2年生が頑張ればいいだけのこと。ほぼ2年間の間に思い出をたくさん押し込める為にも、大変な練習を積んでいくのだろう。
今日は良い演奏を聞けた。次は俺達の番だな。
「――何か食べていかないか?」
『賛成』
俺の誘いに二人は綺麗なユニゾンで返す。まあ、新美はぶっきらぼうな言い方だったけど……。
***
後日、俺達の初めての演奏が始まる――。




