決戦直前
睡魔と戦いながら、とりあえず書きました。
こんなのはいけないとわかっていますが、毎日上げるを当たり前にしないといけません。
なのでかなり短く、区切っていきます。本当はそんなこ……zzz
部活が開始されると、基礎練よりも前にジャージ決めからだ。周りの先輩達がジャージなのだ、違和感があるから早めに揃えたいのだろう。
決めると言っても、サイズと数字だけなのだが数字に関しては同じ数字は駄目らしい。同じ番号だとつまらないだそうだ。わからなくはない。
「鷹谷くんは何番にする?」
パーリーの徹さんが尋ねてくる。……果たして俺の好きな番号が通ってくれるか。
「……11番が良いです」
「11ね……空いてるから大丈夫。新美くんの21番も大丈夫だね。連絡してくるよ」
すんなりと決まって安堵の息を吐くと、彩矢さんが俺の顔をまじまじと見る。……ドキッとするから止めて頂きたい。
「随分と嬉しそうだね、好きなの11番?」
「好きというか……サッカーやっていた時からの背番号だったんです。誕生日も11日なんで……そんなに嬉しがってました?俺」
「うん、小さくガッツポーズしてるんだもん」
彩矢さんは優しく笑みを零す。しまった、恥ずかしいところを見られてしまった。
「鷹谷君って普段からあまり表情が変わらないから、そういう仕草を見ると……」
「見ると……?」
顔を赤くさせる彩矢さんは「何でもない」と首を振る。
まさか、滑稽だとか思ってないよな。……いや、深読みは止めよう。俺には前科があるからな。くだらない考えで彩矢さんを困らせてしまった。――次は失敗しない。
「よーし!基礎練習をやるぞ」
天馬さんの声が練習場に響く。――そうだ、気持ちを切り替えよう。
***
基礎練が終わり、パート練の時間になった。
彩矢さんからは優しい指摘、弥生さんからは激しい指導、徹さんは黙って話しを聞いていた。バラバラなタイプである。
「オレも何かアドバイスしようか?」
「……したり顔で言われるのは癪だがここは素直に聞こう」
「うそ、断ると思って考えてないよ」
「新美ー!」
***
合奏の時間になる。
学指揮である沙耶さんがチューニングの指揮を取る。
木管のクラリネットから順々にチューニングB♭を鳴らしていく。
それが終わると沙耶さんの指揮の元B♭音階を吹いていく。
最後にコラール。先生はニコニコしながら椅子に座っている。……この後が怖い。
「先生、お願いします」
「はーい」
先生は指揮台に立つと、沙耶さんのチューニングを確認する。まだモードは変わっていない。
沙耶さんは綺麗に音を鳴らしチューニングをさっと終わらせる。流石は学指揮といったところか。
「さてと……」
先生が指揮棒を持つ。
全員が身構える!
「――準備はいい?合奏を始める」
『はい!!』
俺達一年の女装をかけた戦いが始まる!……これは吹奏楽の正しい練習姿勢なのかは不明だが……。




