表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブラバン・B・アンビシャス ~吹奏楽で大志を抱け~   作者: 庭城優静
大会編:これこそが吹奏楽部?
14/167

ロングトーンとジャージ

書いていて、これから楽しくなってくるぞ。と、思うのですが毎日投稿が地味にきついですね。


考えるよりも、とりあえず書くことに全力です。


作中であった、『継続は力なり』は自分に向けた言葉なのかもしれませんね。




 吹奏学部に入部して数日、絶賛ロングトーン中である。


 嫌がる新美と誘われて喜ぶ鞍馬と一緒に、個人練習の時間になるとメトロノームに合わせて音を吹き続ける。


 全体練習でもロングトーンはやっているけど、全然足りない。

 俺はロングトーンが一番の上達だと思っている。

 綺麗な音を継続して出し続ける、一つの音を綺麗に出せない様では、演奏なんてもってのほかだ。


「演奏が出来るようになってくると曲の練習に意識がいきがちになる。まだ曲を吹けるレベルではないのなら基礎をやれるだけやるべきだ」


 こないだ兄貴にも言われたことだ。俺もその考えに同意だった。

 これから曲が吹けるようになるはず、そうすればおのずと個人練習の時間は基礎練習から曲練習に切り替わり、パート練も絡んでくるだろう。


 今がチャンスなんだ。

 正直ロングトーンは辛いし楽しいものではない。

 一つの音をひたすら吹き続けるのは体力や気力に堪える。でも、それを()()()()にしてしまえば力が付いてくる。


 継続は力なり。


 継続させるためにも仲間を頼る。


 手を抜いてしまうことの無いように、互いに切磋琢磨するようにしていきたい。


「……気持ちは分かったよ。ロングトーンってつい楽をしてしまうモノだからね、上手くなるためにも指摘し合うのは良い案だ」


「うん!鷹谷くんに褒めて貰えるように頑張るよ」


「いや鞍馬、俺に褒めてもらうために頑張っても駄目だからな……」


「あ、そうか」


 しゅーんと、うな垂れる鞍馬。彼氏じゃないんだからやめてくれ。



***

 土曜日になり、初めての一日練習の日になった。

 先輩達を見ると、黒のセットアップのお洒落なジャージを着ていた。


「おはようございます。弥生さん、そのジャージは?」


「おお!鷹谷と新美、これこそ我が凱旋工業吹奏学部のジャージGWOジャージさ!」


 何故か決めポーズを取る弥生さん。今日も突っ込みどころが多い。


「GWOって?」


 新美が気になったところを聞いてみる。俺も気になる。


「凱旋ウィンドオーケストラ……略してGWOなのだよ!ただの凱旋工業吹奏楽部ってプリントされたジャージはダサいでしょ?天馬さんが提案してカッコいいのになったんだよ」


 弥生さんの言う通り、カッコいいジャージではある。

 よく見る部活動のジャージとは一線を介しているな。

 黒字のジャージに赤と金の刺繍でデザインされたおり、胸にペガサスのワンポイント、左肩に数字が縫われており、フードに楽器のイラストが入っていて、後ろにはGWOと金の刺繍が縫われている。――本当に部活のジャージか?お店で売っていても可笑しくないぞ!?


「……あれ?他の人とは形が違いますね」


 周りの先輩達のジャージを見ると、フードなしだったり、ボリュームネックだったり、プルパーカーだったりとデザインは同じだけど服の形が違うのだ。

 ちなみに弥生さんのはフード付きのドレープのカットソーだ。ビジュアル系?


「俺が説明しよう!」


 またしても決めポーズをして天馬さんが話に入ってくる。流行っているのかな、話しかける時に決めポーズするの。


「お前等、スカパラって知ってるか?」


「何となく……スーツで演奏する、カッコいいオジサン集団でしたっけ?」


「それそれ。スカパラの衣装ってさ、同じ色のスーツではあるけど、形やデザインがそれぞれ違うんだと。同じ様に見えて、個人個人で微妙に違っているのってかっこよくないか?そう思って友人に頼んだら、まあ、上手いこと作ってくれたのがこのジャージよ!!セットアップで6000円!!」


「やっす!!」


 このクオリティで、その値段は買いだ。


「左肩の数字は、自分の好きな数字に出来るようにしてある。七瀬のは7、俺は4。どうだ、いいだろう?今日は服の要望を聞いて発注するんだ。ジャージの形はパートごとで統一だから決めるのは数字くらいだけどな」


「――ってことは、オレと鷹谷君はビジュアルジャージってことだね」


「何よ新美!カッコいいじゃない」


「弥生さんが決めたんですね、やっぱり」


「――私はもう少し落ち着いたのが良かったんだけどね」


 彩矢さんが苦笑いを浮かべる。……可愛そうに。


 でも、カッコいいし文句はない。後は俺の好きな数字が通ればいいな。……そういえば気になることが一点。


「天馬さん」


「ん?」


「胸のペガサスは何ですか?GWOのマークなんですか」


「俺が考えて実行したんだ。俺とゆかりがあるのをジャージに入れてもいいだろう」


 天馬さんはニヤリと笑う。


 成程ね……()()だから()()()()ってことね。



「さあ、無駄話はここまで!部活動始めるぞ」


 今日はジャージ決めと先生の課題のコラール。

 後者がメインのはずなのに、どちらも楽しみな俺がいた。


 まずはコラールだ!女装は絶対にやらん!!

作中であったジャージですが、現役時代にあったらいいなと思っていた事です。


スカパラ(東京スカパラダイスオーケストラ)のところは、僕の記憶が確かなら個々で微妙に違うはずです。


MVとか見れば、ネクタイの有無だったり、生地が違ったりしていると思います。


お洒落なおじ様達ですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ